「君の鉛筆を折った令嬢の家を潰してもいいか」「駄目です」――辺境の狂犬は私の言うことだけは聞く【連載版】
「君の鉛筆を折った令嬢の家を、潰してもいいか」
紙一枚、鉛筆一本を用意することさえ難しい貧乏子爵令嬢エルナ・ベルナー。
ある日、社交界で〈辺境の狂犬〉と恐れられるラインハルト・グレンツ侯爵令息が、子供まで平然と殺したという噂を聞いたエルナは、皆の前で戦闘報告書に記された真実を告げる。
翌朝、学院の寄宿舎へ届いたのは、文具店一軒分もの紙と鉛筆だった。
それ以来ラインハルトは、エルナを見つめ、守り、彼女を傷つけた者の家を丸ごと潰そうとする。
敵小隊を単身で全滅させた男なのに、エルナが「嫌」と言えば必ず止まる。
やがて、辺境の子供たちへ送られるはずだった救済金の横領を見抜いたエルナに、権力者の手が迫る。
「君が嫌だと言えば止まる。だが、愛することだけは止められない」
さばさばした貧乏子爵令嬢と、愛情の適量を知らない強面侯爵令息の、重すぎる執着溺愛ラブコメ。
※読み切り版を大幅加筆・再構成した全8話の連載版です。本日全話公開・完結予定。
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