アデレイドの胸三寸

アデレイドの、ロジャーに対する印象はお世辞にもよいものではなかった。

明るい金色の髪は、アデレイドと婚約してから伸ばしているようで、一年の間に肩を越えている。
もう少し長ければ、髪を結うリボンを贈ることもできるのだろうが、それ程の長さには至っていない。

そういうアデレイドの黒髪には、前回の茶会の際に贈られたエメラルドの髪飾りが着けられて、それはロジャーの瞳と同じ色だった。

婚礼を一年後に控えた春の庭園で、ロジャーは婚約者であるアデレイドに言った。

「当家の事業にも、私の執務にも、口出しも興味も関心も無用だよ」


帰宅するロジャーを見送ると、

「なんと失礼なことを仰るのでしょう」

後ろに控えていた侍女のセルマが、アデレイドの胸の内を代弁してくれた。



❇誤字脱字によるお目汚しがございましたら申し訳ございません。公開後に度々修正が入ります。間を置いてお楽しみ下さいませ。

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❇100%妄想の産物です。妄想なので史実とは異なっております。

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