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後日談
後日談11③ 夫から妻へ愛と花束を――(後編)※☆
しおりを挟む彼女は自分からしゅるりと、まとっていたドレスを脱いだ。
『フィオ……』
はらりと滑らかな布地は、足元の岩肌へと落ちていく。
「前も言いましたが、私はどんなデュランダル様でも大好きなんです」
『フィオ……』
生まれたままの姿になったフィオーレの身体を傷つけないように、デュランダルはそっと彼女の身体を藁の上に敷いた、とろりとした絹の上に横たえる。
そうして、彼女の身体を押しつぶさないように、藍色の竜が覆いかぶさった。
『数時間触れなかっただけだったのに――はやくお前の中に入りたくて仕方がねぇ――』
そう言うと、藍色の竜の巨大な顎が開き、ちろちろとした舌が現れる。
そのまま舌は、彼女の頬をぺろぺろとなめた後に、彼女の口の中へと侵入した。
「あっ……はふ……デュラン様――でも、お仕事の時は離れて――ふぁっ……」
長い粘膜が、彼女の内側の粘膜を蹂躙していく。くちゅんぐちゅんと、彼女の口の中を舌が這いずりまわった。ぞくぞくとした感覚が、フィオーレの中を駆け巡る。
長い間、口の中を好きにされたフィオーレの身体はびくびくと跳ねあがった。
「ん……ぅ……は……ふ……」
『仕事の時は仕方がないからな――近くにいるのに、お前に触れられないとか、辛くてしょうがねぇ……』
舌はそのまま彼女の全身を嘗め回した後、彼女の蜜口を念入りにほぐしていく。
人間の時の彼の欲棒ほどの舌の出し入れを繰り返され、粘膜を擦り上げられたフィオーレはびくびくと跳ねあがった。拡げられた狭穴から、愛蜜がじわりじわりと溢れ出す。
『そろそろ大丈夫か? ――竜の俺とは、まだ二回目だから、お前の身体が心配でしょうがねぇ――』
「ふふふ、また身体を心配してもらえて、初めての時みたいで、本当に嬉しいです」
彼女の笑顔を見た、竜の猛る器官が、ますます充血し怒張していった。先端からはじわじわぬめぬめと熱い液を溢れさせる。花弁の溝に、その巨大な先端があてがわれた。
フィオーレは、夫デュランダルのふかふかのお腹をぎゅっと掴む。
彼女が掴んだのが合図だったかのように、彼の巨大すぎる根が、淫口を一気に貫いた。
「きゃうっ……!」
狭道を押し広げながら、巨大な猛りはぬるぬると進んでいく。
(初めての時に比べると、痛みがほとんどなくて良かった――)
むしろ、彼の根と、蜜道の粘膜が触れ合うことによる、快感の方がフィオーレは強かった。
彼の猛りを、ぎゅうぎゅうと締め付けているうちに、膣奥へと先端が到着する。
『フィオーレ……』
「デュラン様……」
繋がり合った、人間と竜の夫婦は、ぎゅっと互いを強く抱きしめ合った。
『お前と繋がりあえるだけで、こんなに幸せだ、俺は――』
「ふふふ、私もです、デュラン様――」
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