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後日談

後日談11④ 夫から妻へ愛と花束を――(後編)※☆

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 ちょうどその時、竜の姿のデュランダルがもぞもぞと動きはじめた。

「どうしたんですか? デュランダル様?」

 彼女が問うと、呻くようにして彼は続ける。

『本能的に、お前の中に出したくて仕方がねぇんだよ――ああ、ダメだ――動きたくてしょうがねぇ――』

 ぶつぶつ呟く夫に対して、妻ははっきりと告げる。

「どうぞ」

 彼女の一声が理解できなかったのか、竜は首を傾げた。

『ああ?』

「その……動いてもらって大丈夫です」

 フィオーレも首を傾げる。

『動いたら、いよいよお前の身体が壊れ――』

「この間より痛くないですから、大丈夫です――ね――?」

 妻にそう言われたデュランダルは、試しにゆっくりと抜き差しを一度してみた。

「ひゃぁっ……はぅっ……!」

『どうだ? 痛くないか――?』

 夫に問われ、妻はこくんと頷いた。

「大丈夫そうです――デュラン様、ぜひ動いてください――」

『分かった――痛くないようにするから――』

(なんだか、本当に初めての頃みたいで、懐かしい――)

 そんなことを思っていると、夫の巨大すぎる欲棒の抽送運動がはじまった。

「きゃぅっ……ひあっ……ああっ……あっ……!」

『ぎゅうぎゅうに吸い付いてきて、気持ちが良すぎる――』

 妻の身体を壊さないように、だが自身も満足できるように、デュランダルは腰を何度も打ち付けた。
 ぐちゅん、ぐちゅん、ぐちゃん、ぐちゃん……と、いつも以上に激しい水音が、二人の結合部からは立つ。
 彼女の生肌と、竜のふかふかと柔らかい肌とかぶつかり合い、パンパンと音が鳴った。
 夫婦が揺れ動く重みで、藁が擦れ合い、軋む音がする。
 びりびりとした快感が、フィオーレの全身を何度も駆け巡っていった。

「あっ……あんっ……あっ……デュラン様、気持ち良いっ……あっ……あっ……」

『フィオ――俺もだ――気持ちが良いし、幸せだ――』

 巨根に膣壁を何度も何度も刺激され、下の口からはどんどんどんどん、蜜が溢れていく。
 ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ、水音が激しさを増すにつれ、フィオーレの頭が白んでいった。

「あっ……デュラン様っ……私っ……も……ダメっ……ああっ……!」

『フィオ、俺ももう――』

 夫婦は互いの身体を一際強く抱きしめ合った。
 フィオーレの身体が反れる。竜は律動する欲棒の先端を、妻の膣奥にぎゅうっと押し付けると同時に、人の身体の倍以上の量の精を、吐き出した。胎は、それらの全てを受け止めきれず、結合部からじわじわと溢れ出し、彼女の両脚を汚していく。


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