亡き母のためのパヴァーヌ
女性が「存在しないことにされた」帝國。その世界に生きる軍曹の息子・汐音は、訓練課程で問題児と呼ばれながらも首席を守り続けた。だが彼の反骨心は組織に疎まれ、やがて後進国への片道切符を手渡される。
出立の前夜、入院先の老人から聞かされた真実。この帝國がなぜ女性を消し去ったのか。そして、母が遺したハンカチの意味。
汐音はすべてを知ったうえで、船に乗る。
軍服の袖口に、母のハンカチのレースを縫い付けて。
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