わたしの百物語
「わたし」は、老人ホームにいる祖母から、不思議な話を聞き出して、録音することに熱中していた。
それだけでは足りずに、ツテをたどって知り合った人たちから、話を集めるまでになった。
不思議な話、気持ち悪い話、嫌な話。どこか置き場所に困るようなお話たち。
これは、そんなわたしが集めた、コレクションの一部である。
※よそサイトの企画向けに執筆しました。タイトルのまま、百物語です。ホラー度・残酷度は低め。お気に入りのお話を見付けていただけたら嬉しいです。
小説家になろうにも掲載しています。
それだけでは足りずに、ツテをたどって知り合った人たちから、話を集めるまでになった。
不思議な話、気持ち悪い話、嫌な話。どこか置き場所に困るようなお話たち。
これは、そんなわたしが集めた、コレクションの一部である。
※よそサイトの企画向けに執筆しました。タイトルのまま、百物語です。ホラー度・残酷度は低め。お気に入りのお話を見付けていただけたら嬉しいです。
小説家になろうにも掲載しています。
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています
かきんとう
恋愛
王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。
磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。
その中心に、私は立っていた。
――今日、この瞬間のために。
「エレノア・フォン・リーベルト嬢」
高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。
結婚式の翌朝、夫に「皇太子の愛人だろう」と捨てられました――ですが私は、亡き国王の娘です
柴田はつみ
恋愛
母の遺した薬草店を守りながら、慎ましく暮らしていたアンリ。
そんな彼女に求婚してきたのは、国内でも名高い騎士にして公爵家当主、アルファだった。
真っすぐな想いを向けられ、彼を信じて結婚したアンリ。
けれど幸せなはずの結婚式の翌朝、夫は冷たく言い放つ。
「君を愛していると本気で思っていたのかい? 」
彼はアンリが第一皇太子と深い仲にあり、自分との結婚は身を隠すための偽装だと誤解していたのだ。
アンリは実は、亡き国王の婚外子。
皇太子にとっては、隠して守らなければならない妹だったのである。
離婚する両親のどちらと暮らすか……娘が選んだのは夫の方だった。
しゃーりん
恋愛
夫の愛人に子供ができた。夫は私と離婚して愛人と再婚したいという。
私たち夫婦には娘が1人。
愛人との再婚に娘は邪魔になるかもしれないと思い、自分と一緒に連れ出すつもりだった。
だけど娘が選んだのは夫の方だった。
失意のまま実家に戻り、再婚した私が数年後に耳にしたのは、娘が冷遇されているのではないかという話。
事実ならば娘を引き取りたいと思い、元夫の家を訪れた。
再び娘が選ぶのは父か母か?というお話です。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
夫と息子に捨てられたので、全部置いて出て行きます。明日から、タオルがなくても知りません。
夢窓(ゆめまど)
恋愛
夫と息子に裏切られ、すべてを奪われた女は、何も言わずに家を出た。
「どうせ戻ってくる」
そう思っていた男たちの生活は、あっけなく崩壊する。
食事も、金も、信用も失い、
やがて男は罪に落ち、息子は孤独の中で知る。
――母がいた日常は、当たり前ではなかった。
後悔しても、もう遅い。
愛人を連れて帰ってきた翌朝、名前すら呼ばれなかった私のもとに王太子殿下が迎えに来ました 〜三年間冷遇された妻、今は毎日名前を呼ばれています〜
まさき
恋愛
侯爵家に嫁いで三年。
夫に名前を呼ばれたことは、一度もなかった。
社交の場ではただ隣に立つだけ。
屋敷では「妻」としてすら扱われない。
それでも、いつかは振り向いてもらえると信じていた。
――けれど、その期待はあっさりと壊れる。
夫が愛人を伴って帰宅した、その翌朝。
私は離縁状を残し、静かに屋敷を出た。
引き止める者は、誰もいない。
これで、すべて終わったはずだった――
けれどその日、私のもとに現れたのは王太子殿下。
「やっと手放してくれたか。三年も待たされました」
幼い頃から、ただ一人。
私の名前を呼び続けてくれた人。
「――アリシア」
その一言で、凍りついていた心がほどけていく。
一方、私を軽んじ続けた元夫は、
“失ってはいけないもの”を手放したことに、まだ気づいていない。
これは、三年間名前を呼ばれなかった私――アリシアが、
本当の居場所と愛を取り戻す物語。
はじめまして。こんにちは。
こちらの作品、実はなろうの方で昨年拝読しております。
まだ感想を書いていなかったことを思い出し、せっかくならと投票と一緒にアルファポリスの方に感想を入れることにいたしました(実は何回目かにあたる再読になるのですが、今回も思いっきり引き込まれました)
ちょっと切ない話に、ほのぼのする話、きゅんとする話に、ぞくりとする話。タイプのバラバラなお話がアソートのように詰め込まれていて、読んでいて飽きることがありませんね。怖いお話にしても、「どうしてそうなるのかわからない」という原因の不明瞭さにぞくりとするタイプが多く、背後を思わず確認しながら読みすすめておりました。あからさまに血が滴るようなお話はほとんどないのに、ぞわぞわさせてくるのにはさすがの一言です。
個人的に好きなのをあげてみます。
その1「トランク」(何が入っているんだ! 開けたいような開けたくないような)、その2「アンティークリネン」(語り手が呑気で、ほのぼのしているところがまたたまらない)、その2「下宿屋の慣習」(神様なのか、昔下宿屋にいて早世した学生さんなのか)、その3「オウム」(一体どうしてそうなった。経緯を想像するとぞわり)、その5「コロ」(もふもふは正義。ペットを飼っていた方はほろりとしちゃうでしょうね)、そこ5「透ちゃん」(なんとも可愛らしい怪異です)、その6「配達」(神隠し系は突然巻き込まれそうで、本当に怖い!)、その8「のっとり」(幸せそうな語り手が、もしかしたら一番怖いかもしれない。明るくて、どこか物悲しい)、その8「小説家」(それは創作にたずさわっているひとにとっては、絶望する世界)、その11「万華鏡」(切ない。けれど美しい物語です)、その13「父のおすすめ」(作者さんのヒューマンドラマ系のお話に、毎回ぐっときます)、その15「逃げる」(身代わりになってくれた校長先生の愛情にほろり……おっとこの話の肝はそこではないのですが)、その16「予言する本」(なんと帰って来ちゃうのね。ちゃんと気をつけてくれるひとの元で働きたいのかも)
今年のなろうの夏ホラーにも参加なさるのでしょうか。
(まだ公式で告知されてないですが)新作を拝読できるのを楽しみにしています。
ご感想ありがとうございます!まさかなろう版の方まで読んでいただけているとは!
短編詰め合わせのため、逆に統一性もなくて飽きられてしまうだろうか、主人公も動かないしなあと不安もあったのですが、そこを好意的に見ていただけてほっとしています。
気に入っていただけたお話も教えていただけてにやにやしています。もともと短編を書くのが苦手だったので、自分の中ではかなりの挑戦作でもありました。こうして一編一編にコメントをいただけて、書いてよかったです!
今年の夏ホラーも、テーマが発表されてうまくお話が考えられたら参加しようと思っています。
もしお時間がありましたら、その際はお付き合いいただければ嬉しいです。
ご感想ありがとうございます!
少しでも涼んでいただけたなら嬉しいです(*´▽`*)