目が見えない私が恋をしたのは、不器用なあなたでした

目が見えない伯爵令嬢、リリア・フォン・エルヴェイン。
先天的な失明を理由に、社交界では同情と蔑みの視線を向けられながらも、彼女は穏やかに微笑み、静かに日々を過ごしていた。

ある日、伯爵家の護衛として任命されたのは、無愛想で感情を表に出さない若き騎士、レオンハルト。
仕事として淡々と彼女を守るだけ――それが、彼の最初の認識だった。

しかしリリアは、彼の足音、剣の気配、魔力の揺れから、
彼が思っている以上に優しく、不器用な人物であることを感じ取っていく。

「あなた、今……無理して笑いましたね」

視線を交わすことのない彼女に、心を見抜かれるたび、レオンハルトは戸惑いながらも、彼女のそばを離れられなくなっていく。

見えないからこそ、迷わず差し出される手。
守られるはずの令嬢に、いつの間にか心まで守られていた騎士。

――これは、
“見ること”では始まらなかった恋が、
静かに、確かに、甘く育っていく物語。

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