しんねりの美術師

【女絵師×理系官吏が、後宮に隠された謎を解く!】

 姫棋(キキ)は、小さな頃から絵師になることを夢みてきた。彼女は絵さえ描けるなら、たとえ後宮だろうと地獄だろうとどこへだって行くし、友人も恋人もいらないと、ずっとそう思って生きてきた。
 だが人生とは、まったくもって何が起こるか分からないものである。
 夏后国の後宮へ来たことで、姫棋の運命は百八十度変わってしまったのだった。
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