或る魔女の告白

最初、その力の存在に気付いたのは……十歳の時だったわ。 夕方、学校から帰って、母の部屋の三面鏡を覗いていたら、鏡の一枚に髪の毛も眉毛もない無毛の少女がわたしと同じ制服を着て映っていたの。一瞬だけだったけれど、あれは間違いなく、もう一人のわたしだった。 
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