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二章 ハーレムルート

終わるのが早いお泊まり

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目覚めると心も身体も満たされていた。

よく分かんないけど、凄く幸せ。

何故かライの服をクンクン嗅ぎながら起きた。
ライは服を着ているのに、僕がライの服を持っているのは何故なんだろう?

…この服僕貰っちゃって良いのかな?

んふふ
ありゃりゃ?僕は服を着ていなかった。
何が起きたんだろう?
ん~思いだせにゃい。
ん~にゃんだか頭もズキズキするような…。

「ん~ん~ん~」

「どうした?」

「んにゃっ」

声に出して唸っていたのでライに心配されちゃった。

「にゃんだか頭が…。」

「あぁ、それは多分クッキーに入っていた酒の所為だ。」

「お酒?」

「母さんがクッキーに酒をいれる人だったらしく、シャルにも同じのを出してしまったんだ。その所為で酔っ払って眠っちまったんだよ。ニ日半も。」

「ニ日半もっ…そんにゃに?」

二日半も僕は眠っちゃっていたの…折角のお泊まりだったのに…。

「あぁ悪かったな…。」

「うんん、クッキー美味しかった…。でもニ日半も眠っちゃってたの?…勿体ない。」

「勿体ない?」

「ライとエッチしたかった…。」

「…そうだな。…だけど、幸せそうな寝顔だったぞ?」

「んふふ、凄くエッチな夢見たの。」

「…へぇ、どんな?」

「夢の中で二人のライと沢山したよ。ふふっ」

「…二人の俺?」

「そう、二人とも僕のライなの。んふふ」

「俺もシャルとしてぇな。」

「…ならぁする?」

「あぁ」

ライのキスから始まる行為に簡単に夢中になってしまう。
夢ではもどかしかったり激し過ぎたりと二人のライに翻弄されたが、僕はフワフワする今のキスが一番大好きっ。
僕の好きなキスをされながらライに触れられると、何故か身体中がピリピリしていた。

昨日酔っ払って何処かにでもぶつけたのかな?

特に胸…ライに舐められると大袈裟に喘いじゃうくらいヒリヒリする。
優しくペロペロと舐められているだけなのに…。
いっぱい吸われるとライの頭を抱えてしまうが、なんだか昨日と違う…ん?昨日?昨日は一日中寝ていたからしてないはず…。
夢の中のライと比べちゃってるのかな?
僕の夢ってきっと、凄くリアルなんだ。
キスもエッチも身体が覚えているような感覚がするんだもん。
けど、一番はリアルなライだよね。
優しくて気持ちよくしてくれてドキドキする。

朝食の準備が整い使用人に呼ばれるまで僕達は愛し合った。
離れたくないとワガママ言えばぎゅっと抱き締めてくれる。
少し気になったのが、ライは僕の身体の特にヒリヒリするところを舐めていた。
僕が痛いの気付いてくれて舐めて治そうとしてくれるの?

僕、そこまで猫じゃないのに…ふふふライって可愛い。

「んにゃぁんライ…もっとニャメテ」

全身をペロペロと舐められ続けた。
いい加減起きなければと思うも、舐められるのが気持ちよくて時間が進まないことを望んだ。
胸を吸われるとアドルフを思い出した。

「だめ…アドルフの…」

「…酒…飲んだんだ。今日は止めておけ…」

「あっそうなんだ…」

お酒飲んじゃったら母乳だめなんだ?知らなかった。
…気を付けないと。

確かに授乳中はアルコールは控えなければならないが、クッキー程度なら問題はない。
ライが何故そんなことを言ったのかは、昨日の夜ライ…ワイアット様に沢山飲まれ過ぎて確認してくれたライによると今日の僕はほとんど出なかったみたい。
それを隠す為にライが吐いてくれた優しい嘘だった事を僕は知らない。
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