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二章 ハーレムルート
スキンシップは大事です
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アレックスの部屋に二人きりになった。
今度は僕がアデルバード様のようにアレックスの膝の上に跨がって甘えていた。
首に腕を回しながらアレックスの首の匂いを嗅ぐ。
香水ではない甘い香り、アレックス本人の香りだ。
もっとその香りが知りたくて、舐めて味わった。
舐めていると香りの出所よりもエッチな行為に夢中になっている僕がいた。
アレックスの服を捲り素肌を露出させ、舐めるだけではもの足りず軽く甘噛みするようにアレックスの身体を味わった。
「ルゥ?」
「にゃぁん」
「耳と尻尾が出るほどですか?」
「にゃん」
獣耳と尻尾をふにふに触られ気持ち良くなった。
「ルゥ気持ち良いですか?」
「にゃぁん…耳も尻尾も抱き締められるの好きぃ…んふふ」
「そうですか。」
「………」
好きな人に抱き締められるって幸せになる…。
「どうしました?」
「アデルバード様もそうなんじゃないかな?」
「ん?」
「ギノフォード家では家族で抱き合ったりしないんですか?」
「ん?んーしませんでしたね。」
…しないんだ…だけど、それは大人だから…アデルバード様はまだ五歳…。
「それは淋しいですよ。こうやって抱き合うと幸せで不安が消えてくのに…。」
「そうですね。フィンコック家ではするんですか?」
「んふふ、会ったら必ず。お父様とお兄様が仕事に行く時にもしてくれる。ふふふ、この前はお兄様と一緒に手を繋いで寝ちゃった。」
「………フィンコック家ではそれが普通何ですか?」
「ん?んー…はいっ」
僕も日本人の時はしなかったけど、フィンコック家では許されてる。
「そうですか…甘やかしすぎるのも危険ですね。」
「にゃっにゃんで?アデルバード様には必要なことですよ?」
甘やかすの悪いことじゃないよ。
「ルゥのように甘えん坊が出来ても困ります。あの子はいずれギノフォード家を継ぐんですから…」
…そっか彼はいずれ当主に…。
「んーだけど子供のうちは…。それに大人になった時に甘い言葉に誘惑されて間違った人に騙されるかも…。」
色んな乙女ゲームや異世界もので見た気がする。
子供のうちから大人びていると重圧に耐えられなくなって婚約者ではない相手と親密になって婚約破棄を宣言しちゃったりするんだから、子供の頃にちゃんと愛されてるって記憶は大事なんだよ。
「ギノフォード家では子供も貴族の一員として扱うという教育方針でしたからそんなこと考えたこと無かったですね。厳しくはなくても甘やかされた記憶はないですね。」
「…そうなんだ…。淋しくないの?」
「…私は母との記憶が少ないですからね。」
「お義母様…は…?」
うん…。
聞いて良いのかずっと迷ってた。
離婚しちゃったのかな?って…。
「母は私が六歳の時に病気で亡くなりました。それからは私は涙を見せてはいけない、弱さを知られてはいけないと必死でしたね。父も兄も涙を見せることはありませんでしたから。」
「そんな…悲しい時はちゃんと泣かないと、無理してると心が壊れちゃうよ?」
「家族がそうだったのに私だけ泣くのは許されないと思っていましたから…。」
「だめ、辛い時こそ甘えて泣いて。我慢しないでっ。」
「我慢していたんですかね…この感情に慣れてしまいましたからね…。」
「だけど、お義母様が亡くなった時は悲しかったでしょ?」
「悲し…かったと思います…。」
「もうっ、ちゃんと泣かないから今でも苦しんでるように見えるよ。悲しい時はちゃんと泣いて。一人が辛かったら僕に言って。なにも出来ないけど一緒にいるから…手だって繋げるし、抱き締めることだって出来るんだから。」
「…ふっ心強いです。」
「んっ」
涙が流れないアレックスの涙の通り道にキスを送った。
何度も何度も。
「アデルバードも淋しかったのかも知れないんですね…。」
「んっ、いっぱい抱き締めてあげて。」
「…はぃ」
「ふふふ、アレックスは僕が抱き締めてあげる。」
ぎゅっと抱き付くと、背中に手を回され顔を見ることは出来なかった。
泣いたりはしてないけど、お義母様の事を思い出してるのかなと思うと辛くなる。六歳でお義母様が亡くなっちゃうなんて…それから誰にも甘えずに頑張っていたと知ると僕の方が涙が出そうになる。
ソファに倒されアレックスの顔を確認すると少しだけ切なそうな表情に見えたのは僕の気の所為かな。
アレックスの両頬を包み「泣いてもいいんだよ」と願いを込めて、キスをした。
その後は優しく蕩けるようなエッチ。
お互い裸になり体温を感じて繋がった。
気持ちって大事で、今日のエッチは優しくて丁寧でいつもなら「もっと」と強請ったかもしれないが心が満たされていた。
今度は僕がアデルバード様のようにアレックスの膝の上に跨がって甘えていた。
首に腕を回しながらアレックスの首の匂いを嗅ぐ。
香水ではない甘い香り、アレックス本人の香りだ。
もっとその香りが知りたくて、舐めて味わった。
舐めていると香りの出所よりもエッチな行為に夢中になっている僕がいた。
アレックスの服を捲り素肌を露出させ、舐めるだけではもの足りず軽く甘噛みするようにアレックスの身体を味わった。
「ルゥ?」
「にゃぁん」
「耳と尻尾が出るほどですか?」
「にゃん」
獣耳と尻尾をふにふに触られ気持ち良くなった。
「ルゥ気持ち良いですか?」
「にゃぁん…耳も尻尾も抱き締められるの好きぃ…んふふ」
「そうですか。」
「………」
好きな人に抱き締められるって幸せになる…。
「どうしました?」
「アデルバード様もそうなんじゃないかな?」
「ん?」
「ギノフォード家では家族で抱き合ったりしないんですか?」
「ん?んーしませんでしたね。」
…しないんだ…だけど、それは大人だから…アデルバード様はまだ五歳…。
「それは淋しいですよ。こうやって抱き合うと幸せで不安が消えてくのに…。」
「そうですね。フィンコック家ではするんですか?」
「んふふ、会ったら必ず。お父様とお兄様が仕事に行く時にもしてくれる。ふふふ、この前はお兄様と一緒に手を繋いで寝ちゃった。」
「………フィンコック家ではそれが普通何ですか?」
「ん?んー…はいっ」
僕も日本人の時はしなかったけど、フィンコック家では許されてる。
「そうですか…甘やかしすぎるのも危険ですね。」
「にゃっにゃんで?アデルバード様には必要なことですよ?」
甘やかすの悪いことじゃないよ。
「ルゥのように甘えん坊が出来ても困ります。あの子はいずれギノフォード家を継ぐんですから…」
…そっか彼はいずれ当主に…。
「んーだけど子供のうちは…。それに大人になった時に甘い言葉に誘惑されて間違った人に騙されるかも…。」
色んな乙女ゲームや異世界もので見た気がする。
子供のうちから大人びていると重圧に耐えられなくなって婚約者ではない相手と親密になって婚約破棄を宣言しちゃったりするんだから、子供の頃にちゃんと愛されてるって記憶は大事なんだよ。
「ギノフォード家では子供も貴族の一員として扱うという教育方針でしたからそんなこと考えたこと無かったですね。厳しくはなくても甘やかされた記憶はないですね。」
「…そうなんだ…。淋しくないの?」
「…私は母との記憶が少ないですからね。」
「お義母様…は…?」
うん…。
聞いて良いのかずっと迷ってた。
離婚しちゃったのかな?って…。
「母は私が六歳の時に病気で亡くなりました。それからは私は涙を見せてはいけない、弱さを知られてはいけないと必死でしたね。父も兄も涙を見せることはありませんでしたから。」
「そんな…悲しい時はちゃんと泣かないと、無理してると心が壊れちゃうよ?」
「家族がそうだったのに私だけ泣くのは許されないと思っていましたから…。」
「だめ、辛い時こそ甘えて泣いて。我慢しないでっ。」
「我慢していたんですかね…この感情に慣れてしまいましたからね…。」
「だけど、お義母様が亡くなった時は悲しかったでしょ?」
「悲し…かったと思います…。」
「もうっ、ちゃんと泣かないから今でも苦しんでるように見えるよ。悲しい時はちゃんと泣いて。一人が辛かったら僕に言って。なにも出来ないけど一緒にいるから…手だって繋げるし、抱き締めることだって出来るんだから。」
「…ふっ心強いです。」
「んっ」
涙が流れないアレックスの涙の通り道にキスを送った。
何度も何度も。
「アデルバードも淋しかったのかも知れないんですね…。」
「んっ、いっぱい抱き締めてあげて。」
「…はぃ」
「ふふふ、アレックスは僕が抱き締めてあげる。」
ぎゅっと抱き付くと、背中に手を回され顔を見ることは出来なかった。
泣いたりはしてないけど、お義母様の事を思い出してるのかなと思うと辛くなる。六歳でお義母様が亡くなっちゃうなんて…それから誰にも甘えずに頑張っていたと知ると僕の方が涙が出そうになる。
ソファに倒されアレックスの顔を確認すると少しだけ切なそうな表情に見えたのは僕の気の所為かな。
アレックスの両頬を包み「泣いてもいいんだよ」と願いを込めて、キスをした。
その後は優しく蕩けるようなエッチ。
お互い裸になり体温を感じて繋がった。
気持ちって大事で、今日のエッチは優しくて丁寧でいつもなら「もっと」と強請ったかもしれないが心が満たされていた。
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