約束してくれる?

  空を見上げれば、青く澄んでいて、髪を撫でる風は心地よい。こんなの心地よい陽の下で、けれど、エナは無意識にため息をついていた。

「エナ、どうかした?」

 エナの隣にいたカイがエナを見る。その端正な顔には心配の表情が浮かんでいた。そんなカイにエナは小さく首を横に振る。

「なんでもないよ」

「…嘘」

 カイはエナの顔をのぞき込むように見つめながらそう言った。

「え?」

「その顔は、何か悩んでる顔だよ」

「…」

「何年一緒にいると思ってるの?僕がわからない訳ないだろう?」

 あまりに自然に言われたその言葉に、エナの胸は一つ音を立てた。
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