こんなに幸せでいいですか?

「幸せ、なんだけどな…」
「アメリア様?」
 小さなつぶやきを拾った侍女のマノンにアメリアは口角を上げ、首を横に振った。
 不満を持つなんて、罰が当たってしまう。



「私が知りたいのは恋よ。家族愛ではないわ」
「…」
「私だって愛されたいの」
 唯一の不満はそれだった。
 アメリアとユーゴの結婚は紛れもなく政略結婚だ。愛がないとは言わない。けれどそれは家族愛であり、燃え上がる様な恋とは別物だった。
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