手紙
幼馴染のリーバルドが勇者に選ばれ、村を出てからもう3年が経つ。リーバルドの旅立ちの直前、告白した私はリーバルドの言葉を都合のいいように解釈して、旅立った彼を追うように王都へと向かった。勇者なんていつ帰ってくるかわからない。そもそも本当に村に帰ってくるのかも知れない。ましてや帰って来たところで冴えない幼馴染を妻に娶る確率なんてどれほど低いか。田舎の村で過ごしていれば確率は低くても存在しただろう。だが国中を旅して、英雄として祭り上げられたリーバルドの目は確実に肥えているだろう。田舎娘なんて眼中にないほどに。私に厳しい現実を教えてくれたのは王都だった。
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