今日の晩飯、何にする?〜最狂の精霊魔法使いエルフ×最強の剣聖ドワーフ娘×最高に可愛いもふもふ兎で送る飯テロ旅〜

年若く好奇心旺盛なエルフのダージュは、悶々とした日々を送っていた。

「肉が……肉が食べたい……!」

ダージュが住むエルフ族の里で肉食は厳禁。
理由は、彼の祖父であり族長のハイエルフが大の“肉嫌い”だったから。
そんな理不尽な掟のせいで、ダージュは生まれてから一度も肉を口にしたことがなかった。本当は食べてみたいのに。

「エルフの寿命は約三百年。残り二百年以上もこんな食生活を送り続けるなんて、俺は絶対に耐えられねぇ!」

遂に我慢の限界を迎えたダージュはある日、森の外れで独りこっそりと肉を焼いてみることにした。しかし――

「ダージュ、貴様よくも儂の里で掟を破りおったな!?」
「げっ、ジジイ!」

呆気なく祖父に見つかってしまったダージュはその場でこっぴどく叱られ、魔法を使った大ゲンカにまで発展。勢いそのままに里を飛び出してしまう。

だが旅の経験がない彼は早々に行き倒れてしまう。
そこへ現れたのが、ドワーフ族の小柄な少女だった。

「仕方ないわね、私が作ったオニギリを分けてあげる」

食べることが大好き同士で意気投合した彼らは、共に行動することに。
各地のグルメを楽しむ二人だったが、いつの間にか国家規模のトラブルに否応なく巻き込まれていく。


表紙はAI生成によるものです。
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