勇者パーティから追い出されたと思ったら、土下座で泣きながら謝ってきた!
第11回ファンタジー小説大賞優秀賞受賞
2019年4月に書籍発売予定です。
俺は十五の頃から長年冒険者をやってきて今年で三十になる。
そんな俺に、勇者パーティのサポートの仕事が回ってきた。
貴族の坊っちゃん嬢ちゃんのお守りかぁ、と、思いながらも仕方なしにやっていたが、戦闘に参加しない俺に、とうとう勇者がキレて追い出されてしまった。
まぁ仕方ないよね。
しかし、話はそれで終わらなかった。
冒険者に戻った俺の元へ、ボロボロになった勇者パーティがやって来て、泣きながら戻るようにと言い出した。
どうしたんだよ、お前ら……。
そんな中年に差し掛かった冒険者と、国の英雄として活躍する勇者パーティのお話。
1巻分
勇者、よく考えて。ここで依頼を聞いてしまったら戻れなくなるよ。もしかしたら負けるかも知れないよ。
と、悪魔のささやきをしてみる。
多分だけど勇者は断らない。でも、仲間と話し合いの時間を持ちましょう。全員一致だとしても。貴方は勇者パーティーのパーティーリーダーなんだから。今はダスターが居るけど、居ないときにはリーダーとしての意見を持ちながら他の意見も聞かないといけない。
ダスターは冒険者だから、冒険者としては多分この依頼は受けない。国家にかかわることだから。でも、メルリルが同じ目に遭うことも考えられるんですよね。
そりゃぁ自国の民を攫ったのが単なる海賊だったら海賊討伐ですむけど、黒幕が国家だったら二度とさせないために交渉やなんかするよね。でも影に隠れてやってる事が判明して交渉ですます事が出来ないとなれば・・・戦争してでもってなるし、攫われた国民を取り返す事も必須だしね。相手が言い逃れしようにも攫われた国民が証人でしかも王族となれば国家の威信にもかかわるしぬぅ~戦争してでも二度と繰り返させないって感じでしょ。北が非道な事してるのは明白なわけだし、この件についてはダスター達にも助力して欲しいかなぁ・・・多分この戦争が世界の破滅を救う鍵になるんじゃないかと思うw
戦争か。個人的には北冠なんて滅ぼしておしまいなさい。と言う感情もあるけれど、死傷者等犠牲はなるべく出て欲しくないです。元凶とその周辺の魔力狩り主導者は今まで収容所に入れられた人達が体験したことを編集無しで全て体験させて欲しいくらいですが。勿論瀕死からの回復ありで。
ヒシニアちゃん、毒舌~。そこまででもないか。貴方も凄いのに…。って裏の言葉が透けてるしね。
ウルスが自慢した「民衆の代表が国の舵取りを決める」と言うのは今の日本見たく「政治家連中が自分たちの権力と金を守らせる為に民衆の暮らしなんか知るものか、と自分達に都合の良い国家運営をしてる」って事でしょうね。特にトップはそう言う俗物がなり易いし。
いかんいかん、なんか私も毒吐いてる。ここで言う事じゃないですね。失礼しました。
ダスター達と子ども達が安心できる生活が送れるようになるには、北冠の元凶を倒すしか無いけれど、今回の依頼は調査。でも何故でしょう。調査と称して北冠へ行き、苦戦しながらも元凶を倒してしまい未来が見える気がするのは。特に勇者が助けたいって聞かずに乗り込んでいきそう。
ウルスが悪人でないのは分かるんです。けど、最初の収容所から逃げるときに子ども達を押し退けて自分だけ助かろうとしたあの姿が、イマイチ信じ切れない根拠かもしれません。
あの時自分だけ助かって、同じ所にいた子ども達が助かってなかったら、後悔したかも知れないけれど、その内「あの時の子ども達は俺が外に出るために必要な犠牲だった」とか考えそうで。
このままダスター達がウルスに付いていって良いのか気になります。田舎者の古い考えなのかも知れませんが。
私は基本的に性善説を信じるのですが、一方で「1の悪は10の善を消す」「咄嗟の行動はその人の本質である」の考えの持ち主なので、ウルスの行動が信じ切れないのかも知れません。
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