石は待ち、花は還る ― 田村麻呂・鈴鹿御前異聞
高校生・涼馬の周囲で、二種類の怪死事件が続発する。
人が木の幹に呑み込まれる怪異。
そして、鎌鼬に遭ったかのように全身を切り裂かれる怪異。
そんなある日、涼馬は戸籍から、自分が出生時には「鈴真(りょうま)」と名付けられていたことを知る。
なぜ母は「鈴」の一字を消したのか。
しかも、その秘密に触れた者たちが相次いで不審死を遂げていく。
そして、死んだ体育教師の後任として現れた男――俊宗。
初対面のはずなのに、彼は涼馬を見て息を呑んだ。
涼馬は知らない。
千五百年前、自分が鈴鹿御前と呼ばれていたことを。
俊宗が、のちに田村麻呂と伝えられる男であることを。
そして二人が再び巡り会うこの時を、異形の神々もまた待っていたことを――。
石は待ち、花は還る。
田村麻呂・鈴鹿御前伝説×日本神話×クトゥルフ神話。
千五百年の時を越える愛と因縁を描く、和風伝奇ダークファンタジー。
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なぜ母は「鈴」の一字を消したのか。
しかも、その秘密に触れた者たちが相次いで不審死を遂げていく。
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