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5話 セローナ視点
魔力を測定する魔道具が、聖女セローナの魔力を数値で示している。
セローナの魔力は魔法学園生徒の平均値……魔法学園の生徒の一部しか調べていないにしても、これはあまりにも低い。
聖女の力を手に入れたことで、セローナはそこまで酷くはならないと思い込んでいた。
思い込んだとしても、現実をこうして魔道具の力で見せつけられたことで、セローナはどうするべきか必死に考えはじめる。
そんな中――魔道具から発生した数値を示しているモニターを眺めた貴族の1人が、唖然とした様子で呟く。
「こ、これはどういうことですか!?」
最悪だ……セローナは焦りながらも、とにかく自分は悪くないと思わせる。
「私にはわかりませんが……聖女は私だけですし、測定結果が間違っているのではありませんか?」
魔道具を開発したのはアゼル殿下だから、この発言は侮辱となりそうだ。
そんなことを気にしていたらもっと大変なことになりそうだから、セローナは魔道具の間違いではないかと告げると。
「いや……かなりの人数を試したが測定結果は正しかった。しかし、聖女の加護の力は測定できないものだとしても、セローナの魔力は低すぎる」
「っっ……」
数値化した魔力値という現実を見せつけられると、セローナは焦り、屈辱を感じながら姉を認めていた。
更に、こうなると自分が姉が居ないと無能だということを認めなければならず……今までのことを後悔するしかない。
とにかく今は、この場を乗り切らなければならない。
目の前で結果が出てしまうと――聖女に相応しいのは姉シャロンで、無能な妹がセローナだと皆思うはずだ。
この魔道具を否定することは第三王子アゼルを否定することとなるも、セローナは言うしかない。
「それなら聖魔力の測定はうまくいかないのではありませんか? 私の魔力は聖魔力、扱える人が少ない貴重な魔力ですもの!!」
「そ、そうだな……」
「確かに聖魔力を宿した者は測定していなかったし、可能性はあるか」
唯一この場で聖魔力を使えるのがセローナだけという点を利用し、魔道具の間違いだと断言する。
王の間の貴族達はなんとか納得している様子で、セローナはひとまず安堵するしかない。
それでも魔力が低い無能な妹だと疑われているのは間違いなく、どう打破すべきか必死に考えている。
そして――セローナは、自分が開発した魔道具の力を否定されて、不満げなアゼル殿下に気付く。
アゼルは不満げな表情を浮かべてかと思えば、すぐに閃いたように手を打ち。
「それなら……この城にはもう1人、聖魔力を扱えるシャロンが牢の中に居る! 父上、聖魔力を持つシャロンで試してみましょう!」
その提案は――セローナにとって一番望んでいない提案だった。
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そんな中――魔道具から発生した数値を示しているモニターを眺めた貴族の1人が、唖然とした様子で呟く。
「こ、これはどういうことですか!?」
最悪だ……セローナは焦りながらも、とにかく自分は悪くないと思わせる。
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そんなことを気にしていたらもっと大変なことになりそうだから、セローナは魔道具の間違いではないかと告げると。
「いや……かなりの人数を試したが測定結果は正しかった。しかし、聖女の加護の力は測定できないものだとしても、セローナの魔力は低すぎる」
「っっ……」
数値化した魔力値という現実を見せつけられると、セローナは焦り、屈辱を感じながら姉を認めていた。
更に、こうなると自分が姉が居ないと無能だということを認めなければならず……今までのことを後悔するしかない。
とにかく今は、この場を乗り切らなければならない。
目の前で結果が出てしまうと――聖女に相応しいのは姉シャロンで、無能な妹がセローナだと皆思うはずだ。
この魔道具を否定することは第三王子アゼルを否定することとなるも、セローナは言うしかない。
「それなら聖魔力の測定はうまくいかないのではありませんか? 私の魔力は聖魔力、扱える人が少ない貴重な魔力ですもの!!」
「そ、そうだな……」
「確かに聖魔力を宿した者は測定していなかったし、可能性はあるか」
唯一この場で聖魔力を使えるのがセローナだけという点を利用し、魔道具の間違いだと断言する。
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そして――セローナは、自分が開発した魔道具の力を否定されて、不満げなアゼル殿下に気付く。
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