文字の大きさ
大
中
小
8 / 58
8話
アゼル殿下の開発した魔道具によって、その人の魔力が数値に示されて判明するらしい。
檻越しに見える貴族達の反応から、何人か試して間違いはないからこそ、私の数値に驚いているのでしょう。
測定結果がおかしいとセローナが抗議しているのは自分の数値が低くて、私の方が遥かに高かったからだ。
聖女に相応しい妹と違い、無能な姉――今まで、私はそう言われて蔑まれてきた。
アゼル殿下は数少ない私を見下さなかった人だから、喜んでいる姿を見ると嬉しくなるけど……数値の凄さに驚いている私を見下していた貴族達には、苛立ってしまう。
数値を見て後ろに倒れ茫然としていたセローナが起き上がって、私を睨みながら叫ぶ。
「これはやはり、聖魔力の測定結果がおかしいです!!」
「セローナ様……どういうことですか?」
貴族の1人がセローナに尋ねるも、今までの期待に満ちていた目とは違う。
疑心と蔑み……もはや無能なセローナが喚いているだけにしか見えないようで、他の貴族達も同じ気持ちのようね。
貴族達を眺めて、今まで期待されて生きてきたセローナは明らかに動揺しながら叫ぶ。
「無能なお姉様の魔力が凄くて、私の魔力が魔法学園生徒の平均程度? 聖女の力を得た私がそんな結果になるのはありえません! これはアゼル殿下が私を貶めようとしているのです!」
セローナが断言すると、アゼル殿下が睨みながら呟く。
「この国の繁栄、そして力のある者が不当な扱いをされないよう開発した魔道具を、ここまで否定されるとはな……」
どうやらアゼル殿下は、私や私のような環境の人を救うために、この魔道具を開発したようだ。
アゼル殿下の発言を聞くと、私はセローナが許せなくなってくる。
私に迷惑をかけるのは姉妹だから仕方ないと割り切っていたけど、アゼル殿下はこの魔道具を私に楽し気に見せてきた。
才能のある者が不当な扱いをされないように作った――その発言に、私は感動すら覚えている。
その後も私が魔力を操作したせいとか、セローナは支離滅裂になっている。
そんなセローナを眺めて……この場の人達が納得する方法を考えて、私は提案しようとしていた。
檻越しに見える貴族達の反応から、何人か試して間違いはないからこそ、私の数値に驚いているのでしょう。
測定結果がおかしいとセローナが抗議しているのは自分の数値が低くて、私の方が遥かに高かったからだ。
聖女に相応しい妹と違い、無能な姉――今まで、私はそう言われて蔑まれてきた。
アゼル殿下は数少ない私を見下さなかった人だから、喜んでいる姿を見ると嬉しくなるけど……数値の凄さに驚いている私を見下していた貴族達には、苛立ってしまう。
数値を見て後ろに倒れ茫然としていたセローナが起き上がって、私を睨みながら叫ぶ。
「これはやはり、聖魔力の測定結果がおかしいです!!」
「セローナ様……どういうことですか?」
貴族の1人がセローナに尋ねるも、今までの期待に満ちていた目とは違う。
疑心と蔑み……もはや無能なセローナが喚いているだけにしか見えないようで、他の貴族達も同じ気持ちのようね。
貴族達を眺めて、今まで期待されて生きてきたセローナは明らかに動揺しながら叫ぶ。
「無能なお姉様の魔力が凄くて、私の魔力が魔法学園生徒の平均程度? 聖女の力を得た私がそんな結果になるのはありえません! これはアゼル殿下が私を貶めようとしているのです!」
セローナが断言すると、アゼル殿下が睨みながら呟く。
「この国の繁栄、そして力のある者が不当な扱いをされないよう開発した魔道具を、ここまで否定されるとはな……」
どうやらアゼル殿下は、私や私のような環境の人を救うために、この魔道具を開発したようだ。
アゼル殿下の発言を聞くと、私はセローナが許せなくなってくる。
私に迷惑をかけるのは姉妹だから仕方ないと割り切っていたけど、アゼル殿下はこの魔道具を私に楽し気に見せてきた。
才能のある者が不当な扱いをされないように作った――その発言に、私は感動すら覚えている。
その後も私が魔力を操作したせいとか、セローナは支離滅裂になっている。
そんなセローナを眺めて……この場の人達が納得する方法を考えて、私は提案しようとしていた。
感想
あなたにおすすめの小説
【完結】『妹の結婚の邪魔になる』と家族に殺されかけた妖精の愛し子の令嬢は、森の奥で引きこもり魔術師と出会いました。
夏灯みかんメリルはアジュール王国侯爵家の長女。幼いころから妖精の声が聞こえるということで、家族から気味悪がられ、屋敷から出ずにひっそりと暮らしていた。しかし、花の妖精の異名を持つ美しい妹アネッサが王太子と婚約したことで、両親はメリルを一族の恥と思い、人知れず殺そうとした。
妖精たちの助けで屋敷を出たメリルは、時間の止まったような不思議な森の奥の一軒家で暮らす魔術師のアルヴィンと出会い、一緒に暮らすことになった。
追放聖女見習いは、森でマイホームを召喚しました ~役立たず扱いされた家具召喚、実は最強の付喪神スローライフでした~
pdf聖女見習いのリリアは、回復も浄化も結界もまともに使えない落ちこぼれ。
しかも召喚できるのは、タンス、椅子、鍋、熊のぬいぐるみ、ベッドなど、家具や日用品ばかり。
「役立たず」と笑われた末、ついに大聖堂から追放されてしまう。
行く場所もなく、森で魔物に襲われたリリア。
絶体絶命のその時、抱えていた熊のぬいぐるみが動き出した。
リリアの本当の力は、ただの召喚ではない。
非生物に魂を宿す特殊能力――付喪神。
熊のぬいぐるみは最強の守護者に。
古びた家は、歩いて守って甘やかす過保護な「マイホームさん」に。
タンスは空を飛び、聖剣は「えくすかりばーさん」として仲間になり、鍋や掃除道具まで働き始める。
「役立たず」と捨てられたリリアは、森の中で少しずつ自分の居場所を取り戻していく。
ところが、王都を襲う魔物軍を付喪神たちが撃退したことで、リリアの存在は王宮と大聖堂に知られてしまい……?
今さら聖女扱いされても、もう戻るつもりはありません。
ここが私の家です。
追放された聖女見習いと、過保護すぎる付喪神たちの、ほのぼの時々無双なマイホームスローライフ。
姉の所為で全てを失いそうです。だから、その前に全て終わらせようと思います。もちろん断罪ショーで。
しげむろ ゆうき 姉の策略により、なんでも私の所為にされてしまう。そしてみんなからどんどんと信用を失っていくが、唯一、私が得意としてるもので信じてくれなかった人達と姉を断罪する話。
全12話
投獄された聖女は祈るのをやめ、自由を満喫している。
七辻ゆゆ「偽聖女リーリエ、おまえとの婚約を破棄する。衛兵、偽聖女を地下牢に入れよ!」
リーリエは喜んだ。
「じゆ……、じゆう……自由だわ……!」
もう教会で一日中祈り続けなくてもいいのだ。
なんでも思い通りにしないと気が済まない妹から逃げ出したい
木崎優「君には大変申し訳なく思っている」
私の婚約者はそう言って、心苦しそうに顔を歪めた。「私が悪いの」と言いながら瞳を潤ませている、私の妹アニエスの肩を抱きながら。
アニエスはいつだって私の前に立ちはだかった。
これまで何ひとつとして、私の思い通りになったことはない。すべてアニエスが決めて、両親はアニエスが言うことならと頷いた。
だからきっと、この婚約者の入れ替えも両親は快諾するのだろう。アニエスが決めたのなら間違いないからと。
もういい加減、妹から離れたい。
そう思った私は、魔術師の弟子ノエルに結婚を前提としたお付き合いを申し込んだ。互いに利のある契約として。
だけど弟子だと思ってたその人は実は魔術師で、しかも私を好きだったらしい。
令嬢たちの華麗なる断罪 ~婚約破棄は、こちらから~
櫻井みこと婚約者である令嬢たちを差し置いて、ひとりの女性に夢中になっている婚約者たち。
その女性はあまりにも常識知らずだったから、少し注意をしていただけなのに、嫉妬して彼女をいじめていると言いがかりをつけられる。
どうして政略結婚の相手に、嫉妬などしなければならないのでしょう。
呆れた令嬢たちは、ひそかに婚約破棄の準備を進めていた。
※期間限定で再公開しました。
虐げられてる私のざまあ記録、ご覧になりますか?
リオール両親に虐げられ
姉に虐げられ
妹に虐げられ
そして婚約者にも虐げられ
公爵家が次女、ミレナは何をされてもいつも微笑んでいた。
虐げられてるのに、ひたすら耐えて笑みを絶やさない。
それをいいことに、彼女に近しい者は彼女を虐げ続けていた。
けれど彼らは知らない、誰も知らない。
彼女の笑顔の裏に隠された、彼女が抱える闇を──
そして今日も、彼女はひっそりと。
ざまあするのです。
そんな彼女の虐げざまあ記録……お読みになりますか?
=====
シリアスダークかと思わせて、そうではありません。虐げシーンはダークですが、ざまあシーンは……まあハチャメチャです。軽いのから重いのまで、スッキリ(?)ざまあ。
細かいことはあまり気にせずお読み下さい。
多分ハッピーエンド。
多分主人公だけはハッピーエンド。
あとは……
そちらから縁を切ったのですから、今更頼らないでください。
木山楽斗伯爵家の令嬢であるアルシエラは、高慢な妹とそんな妹ばかり溺愛する両親に嫌気が差していた。
ある時、彼女は父親から縁を切ることを言い渡される。アルシエラのとある行動が気に食わなかった妹が、父親にそう進言したのだ。
不安はあったが、アルシエラはそれを受け入れた。
ある程度の年齢に達した時から、彼女は実家に見切りをつけるべきだと思っていた。丁度いい機会だったので、それを実行することにしたのだ。
伯爵家を追い出された彼女は、商人としての生活を送っていた。
偶然にも人脈に恵まれた彼女は、着々と力を付けていき、見事成功を収めたのである。
そんな彼女の元に、実家から申し出があった。
事情があって窮地に立たされた伯爵家が、支援を求めてきたのだ。
しかしながら、そんな義理がある訳がなかった。
アルシエラは、両親や妹からの申し出をきっぱりと断ったのである。
※8話からの登場人物の名前を変更しました。1話の登場人物とは別人です。(バーキントン→ラナキンス)