許したと思っていたのかしら?──学園に精霊のアイス屋さんを開いた伯爵令嬢

平民のグリアに婚約者を奪われ無実の罪で学園を退学させられた伯爵令嬢のわたくしは、ちょうど一年後の今日学園にアイス屋さんを開きました。

さっそくグリアたちは店頭で接客をするわたくしを馬鹿にしに参ります。
「お前が売るアイスを私が食べるとでも?」

けれどどうしたのかしら?
買わないと言ったのに、なぜわたくしのアイスを何度も買いに来るのですか、グリア?

グリアはわたくしのアイスから離れられなくなり、自身の淑女としての仮面が日に日にはがれていきます。

大丈夫ですの、グリア?
このままではせっかくわたくしから奪い取ったロバート様に捨てられてしまいますわ……

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