異世界忍者(現代まで密かに続く忍びの家系の当主が御先祖様の過去を変えようと編み出した術が暴走した結果、ファンタジー世界のゴブリンになった件)
2025年の8月の中旬の猛暑続く中、森の中で1人研究に明け暮れる男がいた。
男の名は、風魔光太郎《ふうまこうたろう》、今より435年前、主君であった北条家が衰退すると共に野盗に落ちぶれ、呆気ない最期を迎えたとされる風魔小太郎《ふうまこたろう》の末裔であり、脈々と受け継がれてきた忍びの技を使いこなす当代当社でもあった。
そんな彼には大いなる野望があった。
異世界転生。
こことは違うパラレルワールドに渡り、落ちぶれる御家と主君の未来を変えること。
そして、ようやくこの野望が叶うところまで来た。
「クハハハハハハ。ようやく、ようやく時を渡る秘術を編み出したぞ。これで、かつての御家の栄光を取り戻すことができる。長かった。異世界のことを学ぶためにファンタジーゲームに明け暮れ、脳内イメージを膨らませ、過去の光景を思い浮かべる。これらが上手くリンクした時、時を渡る秘術は、成ることが判明した。苦節50年。当時20代だった拙者も70を超える老体。だが、成せばなる!成さねばならん!いざ、行かん。過去改変の旅へ。時を渡る秘術こと異世界転生の術!」
ポワンと彼の姿が消える。
しかし、次に彼が目を覚ましたのは、薄暗い洞窟の中だった。
目の前には恍惚な表情を向ける女性。
ゲギャギャ。
グギャギャ。
など、訳のわからない擬音が飛び交い、現れた王冠を携えた緑の化け物は、ゴブリンだった。
そして、自分の腕を見て、真っ青な顔になる風魔光太郎。
そう、どうやら異世界転生の術が暴走して、ファンタジー世界へと行き着いてしまったのだ。
これは、御家再興のために奮闘していた風魔忍者の当代当主である風魔光太郎がひょんなことからゴブリンとなって、勇者蔓延るファンタジー世界で、培われた忍びの術とゴブリンの固有スキルの相性を駆使して、最弱のゴブリンを最強のゴブリンへと鍛え上げ、誰にも脅かされない領主となる物語である。
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しかし、次に彼が目を覚ましたのは、薄暗い洞窟の中だった。
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ゲギャギャ。
グギャギャ。
など、訳のわからない擬音が飛び交い、現れた王冠を携えた緑の化け物は、ゴブリンだった。
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そう、どうやら異世界転生の術が暴走して、ファンタジー世界へと行き着いてしまったのだ。
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【最新情報&著者プロフィール】
代表作『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』(オリコンライトノベル部門18位記録)の著者が贈る最新作!
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