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「父様お話ししましょう!」
ニコッと俺はユリウスの顔を見て笑った。
「……ああ…」
ユリウスは真っ青な顔になり俺が「話しをしょう」と言った事が「今から兄弟喧嘩と親子喧嘩をするか!」とユリウスにはそう聞こえたのかもしれない…
「父様これ持ってきてあげたよ!受け取ってよ」
「……」
俺は両手をユリウスに差し出し両手に持っていた先程ユリウスの手を払いのけたコップを目の前で見せていた……普通のコップと小さな子供用のコップでプラスチック製のコップをユリウスに差し出していた。
「……」
ユリウスは目の前のコップを見て体が震え少し涙目に成って居るのが分かった
「どうしたの?父様…落ちていたコップを僕が拾って来たんだよ受け取れないの?」
「……いゃ…有難う……カイト……」
ユリウスは手を震えながら俺が差し出した2つのコップを受け取った。
「父様このコップ何処に有ったと思う?」
俺は業との様にユリウスに問いかけていた。
「……」
ユリウスはカイトの問いかけに応える事が出来なかったと言うか自分が何処でコップを2つ放したのか覚えては居なかった
「どうして応えて暮れないの?父様…」
俺はジッとユリウスの顔を見てコップを何処で落としたのかも覚えては居ないだろうとユリウスの顔を見て分かった。
「……済まないカイト……コップを何処で落としたのか…覚えては居ないんだ……」
ユリウスは渡された2つのコップを震えながら握り締めていた。
「父様、コップを捨てる人は見た事無いよ…せっかくコップ売りのおばさんが父様と僕の為にくれたのに酷いよ父様…そんなにこの人に会いたかったの?」
俺はルィーズと名のる女性に顔を向け俺が見た事で女性はビクッと動く姿が分かり3歳の子供に何故か怖いと思ってしまう事に戸惑い真っ青な顔を見せていた。
「…カイト……悪かった…父様が…悪かった……」
「父様の謝る姿何度も見て僕飽きたよ…何かある度に僕に謝るのは可笑しいよ父様…」
クスッと俺は自然に笑みを見せていた。
俺とユリウスの会話を後ろから見守っていた4人はただ驚くばかりだった。
「おい……何か凄い会話に成って居ないか?……何て言うか隊長の息子さんが奥さんの様に隊長を問い詰めている様に見えるけど気のせいか?」
「…お、俺もそれ思っていた……隊長以前も坊やに何かしたのか?と思ったよ…」
「私も驚いたが……さすが王様がカイト様を気に掛けて居ることが分かった様な気がする……」
「え?…王様がカイトをですか?」
アノルドさんの話し声を聞きアドルフさんは王様が何故カイトをと思っていた。
「あっ…済まないこの事は君達には話せない事何だ…」
「……」
アドルフさんは理由を知っていると思うアノルドさんをただ見ているだけでモヤモヤとした気分が何なのか分からず今もユリウスと話しをしているカイトの後ろ姿を見ていた。











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