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ユリウスは俺に唇を重ねた後話し掛けていた。
「お姫様抱っこしてベッドに連れて行っても良いかい?」
「突然話し方を変えるなよそれに何でお姫様抱っこ何だよ、嫌に決まって居るだろうそういう事は女にする事だろう」
「はぁ、残念だな風呂場でいちどだけ快斗をお姫様抱っこして以来に成ってしまった冥土の置き土産にと思ったのにな」
「な!?風呂場で気絶して運んだのがお姫様抱っこだったのか!?」
「そうだよ、背中で快斗を担いで行くわけにはいかないだろうメイド達も見ていた事でもありユリウスの容姿では美しく無いからね」
「メイドが見ている中で何をやって居るんだ…この馬鹿!」
「今から愛しい人を抱く私に馬鹿は無いだろう」
「愛しい人って……」
ユリウスの恥ずかしい言葉を聞き顔が火照る気持ちを抑え俺はベッドの方へ歩きそして座った。
「クスッ、そんなにお姫様抱っこが嫌だったのかい?部屋の中は私と快斗の2人だけなのに」
「透明人間のお前に抱っこされると怖いだろう自分の体だけが浮いて居る様な感じでそれに勇樹の時はお姫様抱っこがしたいとは聞いた事が無いぞ」
「言いたくても言えなかったんだよ…それに勇樹と快斗の部屋が狭いため出来なかった事が本当かな」
クスクスと笑った様な声を出しベッドの上に座っている俺の隣にユリウスが座り出した時ベッドのシーツの凹み型で座っているのだと分かった。
「……俺とこんな事をしている場合では…ユリーナさん達に話しをしなくて良いのか?」
「夜は長いんだよ快斗、今は目の前に居る快斗と側に居たいんだ」
ユリウスはギュッと俺の手を握り締め俺との時間を優先した。
「…ユリーナとは広場で話しをしたからね…もうユリーナは私だけのユリーナでは無くなった」
「えっ?それはどういう意味何だ?」
「ユリーナから話しを聞いたんだよスティーブン伯爵から求婚があった事を…私はユリーナに彼との求婚を受け入れる様にと話しユリーナも彼との結婚をする事に決めてくれた。
スティーブン伯爵がカイト達の父親に成るんだよ、彼なら私は安心してユリーナと子供達を託す事が出来るよ」
ユリウスはスティーブン伯爵にユリーナ母さんを託す事を俺に告げると俺に優しいキスを何回もした後俺達はベッドの上に横に成り姿が見えないユリウスの体を手で触り俺の側に居るのだとユリウスの体を抱き締めてあげた。





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