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外出許可出ました

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「ウィル様、医師様をお呼びしますね~」
メイドのマリアが俺(ウィル)に言うと、部屋を出た。
医師…ほっ、ほっ、医師じぃさんか……
外出届け、出来たらいいな…剣技試験見たいし……
でも、何でシェル王子はニックの事で機嫌が悪かったんだ?
俺(ウィル)にキスしてきた事も、シェル王子の八つ当たりか?
……もう、俺(春人)さっきから、シェル王子の事ばっか考えてんじゃんか……
俺(ウィル)が、モヤモヤしていると、メイドのマリアが医師じぃさんを連れて来た。
「ウィル様~医師様ですよ~」
「ほっ、ほっ、ほっ、ウィル様昨日よりも顔色が宜しいようで、安心致しました」
俺(ウィル)は、手首に脈を測って貰いながら、医師じぃさんに聞いてみた。
「あの…今日外に出たいと思っているのですが、駄目ですか?」
俺(ウィル)は、医師じぃさんに聞いた。
「外に御座いますか?何処か行きたい場所でも?」
「……僕の、護衛騎士になるかもしれない騎士と、シェル兄様が剣技試験をすることになって、その試合を見たいと……」
「愛の決闘試合ですわ~!!」
マリアがまた、変な事を言い出した……
「な……っ」
俺(ウィル)は、顔を真っ赤になってしまった
「ほっ、ほっ、ほっ、さすがはウィル様二股で御座いますか!
おや?また脈が早くなりましたぞ、ほっ、ほっ、ほっ」
ほっ、ほっ、じゃねえよ二股って、何?またマリアが誤解を招く言い方を~
「ほっ、ほっ、長時間は無理ですが、御体を無理なさらない御時間でしたら、外出許可をお出しいたしましよう」
「え?本当!?」
俺(ウィル)は喜んでニコニコしていた。

「……ウィル様の笑顔は、罪ですな……」

医師じぃさんが、何か言っていたけど、俺(ウィル)は、ニックと、シェル王子で頭が一杯だった


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