聖女として国を守ってくれ? 守りたい人がいないのでお断りします。
「――嫌です。それが聖女の役目なら、わたしは聖女になんてなりたくありません」
それはティアも意図しないところで、勝手に口をついて出た言葉だった。
家族に虐げられ、学園でも虐められていた、ガルシア子爵家の次女として生を受けたティアは、国王の目の前で、そう告げた。
どうやらティアは、モンテルクス王国の【聖女】らしい。
神に選ばれたとされる、聖女としての証が確認された日、国王はティアに命じた。
「聖女は、瘴気を払える唯一の存在だ。 聖女としての誇りを持って、国を守ってくれ」
国王の台詞にティアは疑問がわいた。
国を守るとは、人を守るということだ。
その人の中には、自分を虐げてきた家族や虐めてきた学園の人々も、当然含まれている。
嫌だ、と思った。どれほど罵られようと、助けたくない。誇りなんてどうでもいい。
ティアは、心のままに王命を拒否してしまい――?
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「聖女は、瘴気を払える唯一の存在だ。 聖女としての誇りを持って、国を守ってくれ」
国王の台詞にティアは疑問がわいた。
国を守るとは、人を守るということだ。
その人の中には、自分を虐げてきた家族や虐めてきた学園の人々も、当然含まれている。
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ティアは、心のままに王命を拒否してしまい――?
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