もう一度ララバイを
美しい義兄弟とふたりを取り巻く人間模様。その愛と哀しみ。
血の繋がらぬ兄・降谷青樹(ふるや せいじゅ 19歳)を愛するタケル(18歳)は、心ならずも彼を侮辱したことを後悔しながら街を彷徨ううちに事故に遭い、身体に尋常でない傷を負って帰って来た。
その傷が複数の男に暴行されたものであることを青樹は知り、激しい怒りと悲しみを抱きながらも甲斐甲斐しくタケルを手当てする。そして、ふたりは互いの想いを明かす。
タケルの高校のクラスメイト・貴水千鶴(たかみ ちづる 18歳)は、兄・彰(あきら 20歳)からタケルが有吉英司(ありよし えいじ 19歳、彰の大学の同級生)から暴行を受けたことを聞く。タケルを好きだった千鶴は憤りを抑えきれず、有吉に復習を果たす。
一方、彰もまたタケルが忘れられず、ついに拉致を敢行する。そして、自身のつらい身の上を聞かせ、タケルの同情を誘う。タケルは青樹を侮辱して家を飛び出したあの日、彰に保護された経緯がある。しかし、その時に折悪しく有吉たちに遭遇してしまったのだった。彰はタケルを守れなかったことを詫びた。
タケルは彰に同情し、一夜を共にするが、結局タケルが自分のものにならないと悲嘆した彰は、最悪の手段に出る。そして――
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