隣の他人
高校時代からのくされ縁であると斗田月子と瀬戸陽生。共通の友人の結婚式に出席した帰り、突然瀬戸から意外な提案をされて…。
相手が大切過ぎて、失うのが怖くて、十年も友人の仮面を被り続けた月子の想いは? 終わらせるために始めた関係の行方は…?
相手が大切過ぎて、失うのが怖くて、十年も友人の仮面を被り続けた月子の想いは? 終わらせるために始めた関係の行方は…?
あなたにおすすめの小説
このままずっと、気付かないで
オフィリアはギルバートの婚約者だ。そう、生まれた時からずっと。
なのに今、その婚約を解消して欲しいと言われている。他でもないギルバート本人から、なんの前触れもなく突然に。
「すまない、オフィリア。」
「畏まりました、王太子殿下。」
そう答えるしかない、わたくし。それ以外の答えなど求められてはいないと分かっているから。
♢短編3作目♢
《読点連作〜切ない愛の物語〜 Ⅰ 》
『お前が運命の番だなんて最悪だ』と言われたので、魔女に愛を消してもらいました
竜族の王子フェリクスの成人の儀で、侯爵令嬢クロエに現れたのは運命の番紋。けれど彼が放ったのは「お前が番だなんて最悪だ」という残酷な言葉だった。
異母妹ばかりを愛する王子、家族に疎まれる日々に耐えきれなくなったクロエは、半地下に住む魔女へ願う。「この愛を消してください」と。
恋も嫉妬も失い、辺境で静かに生き直そうとした彼女のもとに、三年後、王宮から使者が現れる。異母妹の魅了が暴かれ、王子は今さら真実の愛を誓うが、クロエの心にはもう何も響かない。愛されなかった令嬢と、愛を取り戻したい竜王子。番たちの行く末は――。
新入社員の私、実は課長の妻です 〜会社では冷たい上司、家では私に甘える旦那様〜
新入社員として配属された初日。
私、高瀬小春は、直属の上司を見て固まった。
「高瀬さん。今日からよろしくお願いします」
黒いスーツを完璧に着こなし、冷静沈着。
仕事には厳しく、若くして課長になった有能な上司――黒沢誠司。
でも私は知っている。
この人、昨夜まで私の膝に頭を乗せて甘えていた人です。
――だって、私の旦那様だから。
会社では「高瀬さん」と「黒沢課長」。
家に帰れば、新婚夫婦。
しかも会社でこの秘密を知っているのは、たった一人。
社長。
……ちなみに、その社長は私の叔父です。
「課長の妻だから」
「社長の姪だから」
そんな理由で評価されたくない。
私は一人の新入社員として、自分の力で認められたい。
だから結婚指輪も外し、夫婦であることを隠して働くことにしたのだけれど――。
優しい男性社員に話しかけられれば、課長のペンが止まり。
仕事で失敗すれば、会社では容赦なく叱られ。
家に帰れば、
「小春、よく頑張った」
と、誰よりも甘く抱きしめてくる。
会社では冷たい上司。
家では私にだけ甘える旦那様。
絶対に秘密にしたい新婚夫婦の、
甘くてちょっと危険なオフィスラブコメディ。
【完結】話したことがない距離
高校時代、
クラスにいながら一度も言葉を交わさなかった彼女がいる。
明るくて、輪の中心にいて、
自分とは住む世界が違うと思っていた存在だった。
ある日、思いがけない場所で再会する。
声をかける理由も、立ち去る理由も、どちらも見つからないまま、
二人は同じ空間に取り残される。
会話はぎこちなく、沈黙は長い。
それでも、彼女の何気ない一言や視線が、
忘れていた時間と感情を少しずつ呼び起こしていく。
これは恋が始まる話ではない。
けれど、
話さなかった過去と向き合ってしまった一瞬を描く物語。