完結 R18 まがいもののお姫様

R18 
 合わないと思われた方はバックお願いします。

 神託の乙女であるカレンたちが亡くなってから、すでに3世紀が経過した。

 物語は、多種多様のペンギンたちを束ねるようになった、コウテイペンギンが治める国で繰り広げられる。
 
 ある日、王家に愛らしいお姫様が生まれた。王女様は、両親や兄と違い、毛色が全く違う。くちばしも長く、開いた目の色素が薄い。唯一若干似ていたかもしれない程度の色合いだった灰色の羽毛は、あっという間に柔らかいキウイのような茶色で覆われ、お姫様は、すくすくと育ちすぎるほど育った。あっという間に、まだ赤ちゃんなのに、大人ほどの大きさに。

 混血の種族ばかりが残っているとはいえ、あまりのこの差に、周囲も首をひねるばかり。

 両親や兄とは似つかぬ、はるかに大きく醜い色をした姿の自分を鏡で見つめ、ため息を吐く日々。そんな彼女が成長し、成人の儀をしている会場に、「自分こそが、本物の王女であるヴィクトリアだ」と名乗るコウテイペンギンの少女が現れ──






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