22時2分の「卑怯者」
「そろそろお風呂に入らなきゃ……」
夜の22時2分。一日の疲れを癒すため、お風呂湯へと向かったお姉ちゃん。
ドアを開けると、そこになぜか、湯気を立ててなみなみと溜まった一番風呂が待っていた。
「ラッキー!誰が要れたか知らないけどありがたく頂いちゃおう!」
のんびり湯につかり、髪洗って至福のバスタブを満喫すていたその時ーーー。
ババババン!!と静かな夜の家十に響き渡る激しいドアノックの音。
「パパが入ろうと思っていたのに!先を越すなんて、この卑怯者ーーーっ!!」
ドアの向こうで大激怒するお父さん。
理不尽な怒号を残してさっていった父を見送りながらお姉ちゃん湯船の中でふと首をかしげる。
「………待って。パパが入れてないなら一体誰がこのお湯入れたの?
22時2分、三室のお風呂場で起きた。誰がお湯を入れてない(はずの)湯沸かし事件
激怒する父親の誤解を解くため、そして「消えた湯沸かし犯」を突き止めるため、お姉ちゃんのユルくて
必死な、深夜の家族ミステリーが幕を開けるーーー!
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