春を待つ庭
※男性妊娠を含むオメガバース設定です。
※直接的な性描写はありません。
貧しい男爵家で育った十八歳のオメガ、ノエル。
亡き母が残してくれた淡い青のリボンだけを支えに生きてきた彼は、ある日、家のために年老いた伯爵へ差し出されることになる。
薬を飲まされ、逃げ出した宿の廊下で、ノエルはひとりの貴族の男に助けられる。
しかし、熱に浮かされた夜、二人は互いの名も知らぬまま番となった。
翌朝、男はノエルを男爵家へ戻さないと決める。
男がノエルに告げた名は、アルマン。
帝都の片隅に用意された小さな家で、ノエルは少しずつ穏やかな日々を取り戻していく。
庭の芽吹き。
暖炉の前の静かな夜。
名を呼べないまま重ねていく時間。
けれど、アルマンには隠している名があった。
彼の本当の名は、コンラート・ノルトフェルト。
この帝国の皇太子だった。
偽りの名で始まった関係は、やがてノエル自身も知らなかった出生の秘密へと繋がっていく。
売られるはずだったオメガが、春を待つ庭で本当の居場所を見つける物語。
※直接的な性描写はありません。
貧しい男爵家で育った十八歳のオメガ、ノエル。
亡き母が残してくれた淡い青のリボンだけを支えに生きてきた彼は、ある日、家のために年老いた伯爵へ差し出されることになる。
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しかし、熱に浮かされた夜、二人は互いの名も知らぬまま番となった。
翌朝、男はノエルを男爵家へ戻さないと決める。
男がノエルに告げた名は、アルマン。
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