オムニバス1 わたしのスキキライを、彼は知らない。
高校時代、毎日持ち歩いていた棒つきの飴。
彼の笑顔が見たくて、本当は苦手な味をごまかし続けた。
「…彼は結局、わたしの嫌いも好きも知らないままだった。」
あの頃言えなかった気持ちを抱えたまま、大人になった彼女は――。
短い時間に閉じ込められた淡い初恋の記憶と、
背伸びをやめようとする小さな決心を描いた掌編です。
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