赤色の聖女が願った、赤色の楽園追放 ~人類を見放しました~
とある場所に、終末を超え、未だこの世界に現存する一国があった。
終末を迎えた世界の多くは滅んだが、神は今一度、人に手を差し伸べた。
理の絶叫が全てを飲み込まんと空から暗幕の帳を降ろそうとしたそのとき、女神より承った聖なる力を宿す者が現れたのだ。
赤の聖女と呼ばれる、女神の化身である。
まるでそれまでの自然の在り方を否定するような、投げやりな塗装を思わせる原色の赤色が広がる死の大地において、その一国の大地だけが、自然色の土色であった。
滅びの中に浮かぶ、唯一の平穏が約束された地。
だが、母から子――とある少女に聖女の力が託されたそのときから、異変の兆候が表れ始める。国土が徐々に、死の赤に呑まれ始めたのだ。
政《まつりごと》を取り仕切る者たちは、辛辣を聖女に向けて――それが努めであると強要させた“行為”を指差し、穢れたものであったと宣った。
最後の平穏の鍵である、唯一の聖女を。
少女は国を去った。
そして――。
終末を迎えた世界の多くは滅んだが、神は今一度、人に手を差し伸べた。
理の絶叫が全てを飲み込まんと空から暗幕の帳を降ろそうとしたそのとき、女神より承った聖なる力を宿す者が現れたのだ。
赤の聖女と呼ばれる、女神の化身である。
まるでそれまでの自然の在り方を否定するような、投げやりな塗装を思わせる原色の赤色が広がる死の大地において、その一国の大地だけが、自然色の土色であった。
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だが、母から子――とある少女に聖女の力が託されたそのときから、異変の兆候が表れ始める。国土が徐々に、死の赤に呑まれ始めたのだ。
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少女は国を去った。
そして――。
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