王太子の『結界』を陰で維持していた落ちぶれ令嬢ですが、婚約破棄されたので悪役令嬢を連れてスローライフを目指します!
「セシリア・ランカスター! 貴様のような無能な寄生虫との婚約は破棄する!」
……えっ、本当ですか!?
毎朝5時起きで王都の巨大結界炉をメンテし、周末も無給でこき使われた10年間が終わるんですか!?
やったー! 有休全消化で即日退社させていただきます!!
前世の社畜記憶を取り戻した貧乏子爵令嬢のセリアは、王太子アウグストから大勢の前で一方的に婚約破棄を叩きつけられる。
周囲は「絶望して言葉を失っている」と憐れむが、本人はガッツポーズ。
実家の裏庭で家庭菜園と読書三昧の隠居生活(スローライフ)を送るため、光の速さでサインして王都を去った。
――しかし、一つだけ問題があった。
このままだと乙女ゲームの破滅ルート通り、生真面目な悪役令嬢エリザベートが処刑され、国が崩壊して私の畑まで魔獣に踏み荒らされてしまう!
「私の穏やかな隠居生活を守るため、エリザベート様には何としても生き延びてもらわねば!」
逃亡時間を稼ぐため、裏庭に埋まっていた古代の魔導炉をスコップで掘り起こして適当にバイパスを繋ぎ、疲弊した悪役令嬢には自作のハーブスコーンと現実的な労働改善案を差し入れ。
あくまで「自分の平穏のため」に動いていただけなのに……
「私を救ってくださったセリア様こそ真の貴婦人です!」(悪役令嬢)
「この不毛の大地を一晩で蘇らせた……やはり彼女は建国の御仏か」(氷血と恐れられる冷酷公爵)
「三百年ぶりに面白い女を見つけた。王家ごと消してやろうか?」(不老の魔塔主・裏ボス)
なぜか超大物たちに「至宝」として囲い込まれ、極上ソファと最高級茶葉で過剰に甘やかされることに!?
一方、セリアという「安全弁」を失った王太子は、自身の暴走する魔力に耐えきれず結界炉を爆破してしまい――?
【元社畜のマイペース令嬢】×【不器用で重たい愛を注ぐ冷酷公爵】
美味しいお茶と焼き菓子、ときどき家庭菜園。
理不尽な搾取にサヨナラして、最高の仲間と幸せになる痛快すれ違いファンタジー!
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