真実は仮面の下に~精霊姫の加護を捨てた愚かな人々~

 その昔、精霊女王の加護を賜った少女がプルメリア王国を建国した。
彼女は精霊達と対話し、その力を借りて魔物の来ない《聖域》を作り出した。
 人々は『精霊姫』と彼女を尊敬し、崇めたーーーーーーーーーーープルメリア建国物語。

 今では誰も信じていないおとぎ話だ。

 近代では『精霊』を『見れる人』は居なくなってしまった。

 そんなある日、精霊女王から神託が下った。

《エルメリーズ侯爵家の長女を精霊姫とする》

 その日エルメリーズ侯爵家に双子が産まれた。
 姉アンリーナは精霊姫として厳しく育てられ、妹ローズは溺愛されて育った。

 貴族学園の卒業パーティーで、突然アンリーナは婚約者の王太子フレデリックに婚約破棄を言い渡された。

 神託の《エルメリーズ侯爵家の長女を精霊姫とする》は《長女》ではなく《少女》だったのでないか。
 現にローズに神聖力がある。
 本物の精霊姫はローズだったのだとフレデリックは宣言した。

 偽物扱いされたアンリーナを自ら国外に出ていこうとした、その時ーーー。

 精霊姫を愚かにも追い出した王国の物語です。


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