家の冷蔵庫がダンジョンに繋がっていたので、賞味期限切れの弁当を投げ込んだら魔王が食中毒で倒れ、俺が新世界の神として崇められ始めた件
平凡な独身サラリーマン・佐藤健太の日常は、自宅の冷蔵庫が異世界ダンジョンの最深部、魔王の玉座の間と繋がってしまったことで一変する。しかし、彼にとってその超常現象は、冒険への入り口ではなく、単なる便利な「生ゴミ処理場」の出現に過ぎなかった。
ある夜、残業で疲れ果てた健太は、冷蔵庫の奥底で化石化していた一ヶ月前のコンビニ弁当を発見する。分別する気力すら失っていた彼は、魔が差してその漆黒の物体Xを冷蔵庫の向こう側へと放り投げた。「誰か拾って食えばいいさ」という軽い気持ちと共に。
時を同じくして異世界。人類を絶望の淵に追い込んでいた最凶の魔王は、突如として虚空から降ってきたその「供物」を口にし、伝説級の猛毒(食中毒)によりたった一晩で悶絶死してしまう。聖剣も魔法も通用しなかった魔王を葬り去ったのは、腐りかけた唐揚げ弁当だったのだ。
魔王城は大混乱に陥り、弁当箱に残された「半額」シールを神聖な紋章と勘違いした魔族たちは、顔も見えぬ健太を「腐敗と混沌を司る破壊神」として崇め始める。冷蔵庫を開けるたびに転がり込んでくる金銀財宝、そして求めてもいない狂信的な信仰心。
これは、冷蔵庫を通じてうっかり世界を救ってしまった男が、勘違いと賞味期限切れの力で異世界を支配していく、前代未聞の成り上がりコメディである。
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