触らなくていいです。見てるだけで充分ですから

やや社畜寄りの会社員だった私は、どうやら、別の世界の6歳児になっていた。
かったるいが、また幼児からのやり直しをするしかないらしい。

あぁ、たった一つ良いことがあった。それは身近に沢山の人が働いている事。

そう、私は、人の手が大好きなのだ。ペンを持つ手、剣を握る手、料理を作っている手。

ある日、婚約者が出来たらしい。しかも、この世界では拒否権はあまりないと聞かされた。私は、陽キャな婚約者の姿を見に行って決めた。

「好きにして下さって結構です。ただし、月に一度、貴方を見せてください」

それが私が彼に出した条件である。

✻不燃焼気味ですが読んでくださり、ありがとうございました。いいね励みになります。

別視点追加は悩み中です。
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