勝った世界で(仮題)
大海原に軍艦が征く、語る必要も無いほど有名な軍艦――大和。
大東亜に散っていった英霊達を祖国へ出迎えるが如く、甲板に硝煙を染みつかせた彼女は航路を走る。
いつしか、その硝煙の臭いも消えていき、潮風の心地よい匂いだけが鼻腔に入っていく。
遙か水平線の彼方――元々は敵国であった占領地の向こうから眩しいばかりの日光が昇る。
もう不安に苛まれることもなく、鳴り響いていたであろう警報器は、今はただ閑かに眼下の臣民を見守っている。
戦友よ、君達の命は決して無駄にはしない。
戦友よ、君達の生きた証は必ず守り抜いてみせる。
誓おう、いつしか暮れゆく夕日に。
それが、我々生き残った者達に出来る唯一の誓いなのだから……。
大東亜に散っていった英霊達を祖国へ出迎えるが如く、甲板に硝煙を染みつかせた彼女は航路を走る。
いつしか、その硝煙の臭いも消えていき、潮風の心地よい匂いだけが鼻腔に入っていく。
遙か水平線の彼方――元々は敵国であった占領地の向こうから眩しいばかりの日光が昇る。
もう不安に苛まれることもなく、鳴り響いていたであろう警報器は、今はただ閑かに眼下の臣民を見守っている。
戦友よ、君達の命は決して無駄にはしない。
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