爵位の乗っ取りを計画していたはずが、何もかも失った男
王城で芋臭い女を見かけたルークは、訝しんだ末文官の同僚に聞いた。
魔法師団で魔法学を指南している学士の伯爵令嬢、シェスターニャ嬢。
結い上げてもいないぼさぼさの頭に大きな眼鏡をかけていて、ドレスではなく暗い色味のローブ。
(あんな女が伯爵令嬢?)
貴族の顔をすべて把握しているわけではないが、見たこともない顔だった。
本人が言うには田舎貴族らしく、良い歳をして社交界へのデビューもしていないと笑っていたそうだ。
探りを入れれば、魔法師団の中でもかなり立場は高いようだった。
使える…そう、思った。
※エロ描写なし
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