【完結】伯爵子息・ワルターは、国を想ってほくそ笑む。

「よくやった、ワルター」
 謁見の場で王弟殿下に『仕掛けた』ら、滅多に褒めない父から良い笑顔で労われた。

 ***

 社交界デビュー当日、1人の子息が王への謁見に臨む。

 ワルター・オルトガン。
 ちょっぴり他より頭が回る10歳の少年だ。


 留守番の母からお土産話を期待され、しかし「そんなに都合良く何かがある筈なんてない」と思っていた矢先に訪れた、謁見の時。
 彼は思ってしまったのだ、「何だコイツは」と。


 相手は年上、しかも王族。
 しかし怯まず怖じず胸を張って、頭脳を武器に常識の斜め上の立ち回りをする。
 
 これは、そんな物語。


 ◇ ◇ ◇


 この作品は『効率主義な令嬢シリーズ』のスピンオフ作品です。
 本編の主人公、伯爵令嬢・セシリアの父ワルターの社交界デビュー『やらかし』エピソードを収録しています。
 是非とも本編と合わせて「この親にしてこの子あり」な様をご堪能ください。
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