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クリスの愛読書
しおりを挟む「クリスどうかしたか」
宰相のクオンは固まっている、王を呼ぶが反応がない、クオンは少し息を吐き大量に吸い込むと昔からの呼び名を呼ぶ。
この呼び名を呼ばなく成ったのはいつだったか、かなり昔な事は確かだがクリスはこの呼び名を嫌がり始めてからは、クリスの腑抜けた場合やからかう時に呼ぶくらいだ。
「クリス姫」
「ーっその名前を呼ぶなクオン」
人間世界の仕事の資料がクリスの手からパサリと落ち床に広がる、ため息を付き魔法で散らばった紙をまとめる、序でに順番通りにだ。
「そんな事より、どうした」
「嫌、奏太が」
慌てて口を塞ぐがもう遅い。
クオンはクリスを睨み付ける、仕事中に意識をコピーに繋げていたのが露見したのだからな。
「クリス様、仕事中ですよ」
「ぐっ、仕事というが只の報告書と改善案だろう」
ため息を付きクリスの頭を叩く。
この男は運命の番と出会う事が遅かったのもあり、あの病弱な番に逆上せ上がってしまっている。
「私も我慢しているんですから、仕事して下さいよ」
「はぁーっ、大半の吸血鬼は遊び歩いているだろう」
「一応、仕事はそれなりにしていますよ」
遊び歩いている吸血鬼もそれなりに報告書が定期的に届く。
クオンは頭を押さえる、そういえばこの男昔。
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