女王は螺旋階段で恋に落ちる ~人見知りですが、立場上がんばってリードします~
私はアルベルティーナ3世、緑豊かな西の小国シュトランド王国の女王。
今年も建国記念日を祝う式典が近づき、近隣諸国の王侯貴族を大勢招いている。
「ふんばり時ね……」
同じ建国の母を持つ同盟国ニコリスからがいちばん多い。
滞在中はとにかく顔を合わすので大変だ。
「眩暈がする……」
父からそっくり引き継いだ寵臣たちと宮殿内を移動している時だった。
私たちは螺旋階段を下りていた。あちらは螺旋階段を上ってきた。
「……っ」
一目で恋に落ちた。でも、一目惚れというには語弊がある。
彼とは子供の頃に何度も会っていた。すごく今更だ。
アルベルト・ヨーセフ・ヒエタラハティ。
ニコリスのハルトネン公爵。
こんなに素敵な男性になってしまって……
「……!」
会釈してすれ違っただけで、口から心臓が飛び出しそう。
「陛下、そろそろ伴侶を迎えてもいい頃ですぞ。応援します」
「しかし陛下、まともな貴族なら国王には言い寄りません」
「あなたから口説かないと!」
「えっ!?」
なん……です、って……!?
私、あの……人見知りなんですけど……!?
今年も建国記念日を祝う式典が近づき、近隣諸国の王侯貴族を大勢招いている。
「ふんばり時ね……」
同じ建国の母を持つ同盟国ニコリスからがいちばん多い。
滞在中はとにかく顔を合わすので大変だ。
「眩暈がする……」
父からそっくり引き継いだ寵臣たちと宮殿内を移動している時だった。
私たちは螺旋階段を下りていた。あちらは螺旋階段を上ってきた。
「……っ」
一目で恋に落ちた。でも、一目惚れというには語弊がある。
彼とは子供の頃に何度も会っていた。すごく今更だ。
アルベルト・ヨーセフ・ヒエタラハティ。
ニコリスのハルトネン公爵。
こんなに素敵な男性になってしまって……
「……!」
会釈してすれ違っただけで、口から心臓が飛び出しそう。
「陛下、そろそろ伴侶を迎えてもいい頃ですぞ。応援します」
「しかし陛下、まともな貴族なら国王には言い寄りません」
「あなたから口説かないと!」
「えっ!?」
なん……です、って……!?
私、あの……人見知りなんですけど……!?
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完結した小説欄でタイトルをお見掛けし、お邪魔させていただきました。
現在2まで拝読したのですが、テンポ、そして作品のテイストが、非常に自分好みです。
こういうお話は、好きでして。楽しい時間を過ごさせていただいております。
おじさんたち、止められませんね(笑)。
柚木ゆず様
コメントありがとうございます♡
いつもお見掛けする柚木様から好みと仰って頂けて、驚きと共にとても感激しました。
お楽しみ頂けて本当に嬉しいです。
お忙しい中、本当にありがとうございました!
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