残飯あさりの期待外れ勇者として追放されたけど、何でも食べて取り込む《悪食の聖印》は最強への近道でした
聖印。それは勇者の証だ。この世界では身体の何処かに聖印を持つ者のことを勇者と呼ぶ。聖印には様々な種類があり、その種類によって勇者が神から授かる特別な力も異なる。
歴代の勇者には海をも切り裂く剣を振るう者や、万の魔物の群れを魔法で焼き払う者もいたという。それらは英雄譚として民の間で語り継がれている。子供はこぞって親にそんな勇者の物語をねだり、誰もが自分も勇者になることを夢見る。しかし多くの場合、それは夢で終わる。この世界に生まれて聖印を授かるものは滅多にいない。物語に出てくる勇者のほとんどは召喚魔法によってこの世界に招かれた者なのだ。
そのほとんどいないとされる、この世界生まれの勇者がこの俺だ。そして俺が授かったのは英雄譚からほど遠い、一体なんの役に立つのかも分からない、世にも珍しい《悪食の聖印》だ。聖印を馬鹿にされた俺はそそくさと他の勇者達の前から立ち去り、偶然出会った聖印をもたないハズレ召喚者の女と行動を共にすることになる。
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