100度の『死』と想いと私と。
暗がりに目を細める。
白い壁紙に茶色の棚には幾つかのAV…
棚の上にはコンドームが未使用・未開封でケース毎置かれていた。
「……ああ、ラブホか」
ポツリ、と呟いた『私』の目に姿見が一つ。
まっすぐ直毛の黒髪に黒目の少女は無感動に呟いた。
薄型テレビにBlu-ray再生機が接続されている…今は電源を落としているので真っ黒だが。
「…気持ち悪い」
ぬるり、と下腹部を伝う液体──少女の赤と混ざった“ソレ”は──『私』の純潔の証だ。
傍らで眠る男を決して好きではなかった。
付き合っても居ないし、恋人──ましてや夫婦でもなかった。
「…兄さん、どうして…。」
ぽろり、と零れた涙は失望か、諦めか。
…兎に角、この後の『私』の行動はいつも決まっている──
〝自殺〟だ。
『私』はその時はラブホの一室のベランダ(6階)から飛び降りて死んだ。
“次”に目を覚ましたのは──その時の『私』の父親に犯された直後だ。
「嫌…っ、どうして…、今思い出すのよ…っ!」
「○?なんだ、いきなり…?」
「ひっ…!!」
『私』は怯えた声を出した。父と言う男は『私』を組伏せて勝手に熱情をぶつけてきた。
「ぁ、ぁぁ…はっ!ゃ、め…て…っ!」
ぐちゃぐちゃ、ぬちゃぬちゃと卑猥な音が鼓膜を駆け巡る。
上擦った中年の声が洩れる。
「無茶を言うな…お父さん、もう…ぁぁっ!」
「!や─」
どくどく、どくどく…とお腹の奥に吐き出される“父”と言う男の精子。
「はぁはぁはぁっ…。○、○っ!」
ぎゅうっと抱き締める男の腕に力がこもる。
何度も何度も名前を呼ばれ、腹の奥に射精され、組伏せられる…そこはどうやら父の寝室だった。
「…。」
シーツに残る赤と白の跡。…『私』と父の情事の痕。
嫌だ。痛い。辛い。悲しい。…悔しい。
男の力には抗えないのか。
『私』は嬲られるだけなのか…耐えられない…!!
『私』は台所の包丁で腹を刺して──亡くなった。
“次”は叔父、その次は祖父、ストーカー、ヤクザの男…等々。
『私』は男運が無さすぎた。
私が『私』に気付く時は決まって男に嬲られ心を悲鳴を上げ──自害する寸前。“前世”の記憶を思い出す。
そして、今──2115年7月7日。
私は“また”『私』を思い出していた。
レイプされ自殺する寸前に前世を思い出す少女がたった一つの出口を目指す物語。
少女は真実の愛を知る日は来るのだろうか?
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傍らで眠る男を決して好きではなかった。
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…兎に角、この後の『私』の行動はいつも決まっている──
〝自殺〟だ。
『私』はその時はラブホの一室のベランダ(6階)から飛び降りて死んだ。
“次”に目を覚ましたのは──その時の『私』の父親に犯された直後だ。
「嫌…っ、どうして…、今思い出すのよ…っ!」
「○?なんだ、いきなり…?」
「ひっ…!!」
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「ぁ、ぁぁ…はっ!ゃ、め…て…っ!」
ぐちゃぐちゃ、ぬちゃぬちゃと卑猥な音が鼓膜を駆け巡る。
上擦った中年の声が洩れる。
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「!や─」
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ぎゅうっと抱き締める男の腕に力がこもる。
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「…。」
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嫌だ。痛い。辛い。悲しい。…悔しい。
男の力には抗えないのか。
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