鋼の錬金術師はいないけど星の錬金術師は実在する。
時は帝歴××××年、6月──そこに1人の風変わりな美少女錬金術師がいた。
地球をも遥かに凌ぐ文明の発達した世界「ラグリア」──そのとある帝国の帝都より、界を渡る錬金術師(少女)は単身地球のアフリカへ渡り…最終的には日本へと辿り着き、とある「工房」を持つに至るのである。
この物語はそんな「少女」の日常を描いたもの──かもしれない。
「発達し過ぎた世界はそれはそれは便利な世界よ?生活する“だけ”なら故郷(帝都)の方が断然いいわ!
──けどね、人間って「そんなもの」の為に生きているわけではないでしょ?!
衣食住だけでは物足りない──そこに“娯楽 ”や“趣味”…または何かしらの『暇を潰せるモノ』があって初めて充実した人間らしい生活が出来ると言うもの!あなたもそう思わない?」
と。
前半は敬語を一切使わず、何処かの部族の村の一角を借りて魔改造──空間魔術と時空間魔法を繋げて錬金術で固め、“ちょっといい”家…拠点を造る。
物々交換が主流の村で彼女(少女)は自身が造る狩りの道具と引き換えに食料や周辺の地理や国名等の知識を仕入れる。
“なぜか”言葉は通じる少女と村の人の交流…狩りと間借り暮らしの星の錬金術師はやがてジパング、ジャパン(日本)──の名前を知り興味を持つ。
…ある程度村へと貢献を果たした少女は拠点を後にした──。
それから、アメリカ大陸へと渡り、移住し?市民権を得て日本へ。
どこまでも自由な錬金術師は方々で人々を翻弄し、欺き、勘違いさせ?親切に付け込んで?日本行きの飛行機のチケットを手に入れる(タダで)。
…アトリエに田舎の方が土地付き(山あり又はプライベートビーチあり)で安くそこそこの家をゲットできる…ので、香川県○島の一軒のお宅を購入する事にした。
「──さて、ここからが私に由る私の為の私だけの趣味と実益を兼ねたイリス工房(アトリエ)の開店開業ですよ~!!」
…そして、彼女“イリス”が手掛ける錬金薬は日本──いや、地球ではあり得ない(エリクサー)の数々で…!?
…この世界に魔力を発する魔道具すらも設置し始め、「魔法」を扱える者も、「魔物」すらも現れ始める──そして、遂にはダンジョンまで現出した!?
「あちゃー、やり過ぎました!!上司に怒られる…!隠蔽しよ」
「──呼んだかえ?不出来な妹弟子よ」
「──ひっ」
「ひ?」
「ひぃゃゃぁぁああーーーっ!!!?」
「あ、こら!待て──っ!?」
転移で逃げるイリスを彼女の姉弟子(上司)が慌てて追い掛ける──珍道中かもしれない。
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