籠釣瓶(かごつるべ) ~歌舞伎「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべ さとのえいざめ)」より~
江戸時代後期、野州佐野の豪農・佐野次郎左衛門は篤実な人柄だったが、商売のために江戸に出た時、吉原で八ツ橋という花魁をひと目見たことにより、その運命を変える。
八ツ橋に岡惚れした次郎左衛門は、八ツ橋の常客となり、ついには身請けの話までするようになる。
八ツ橋は身請けの話は聞いたが、なかなか返事をしない。
身を揉むような思いの次郎左衛門は、八ツ橋の養父・釣鐘権八に会う。
権八は語る――八ツ橋には繁山栄之丞という間夫(情人)がいる。身請けの話を受けないのはそのため、だ――と。
だから栄之丞を斬れと、懐中の脇差を手渡した。
これこそ、妖刀・村正「籠釣瓶(かごつるべ)」だと言いながら。
【表紙画像】
豊原国周, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
八ツ橋に岡惚れした次郎左衛門は、八ツ橋の常客となり、ついには身請けの話までするようになる。
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権八は語る――八ツ橋には繁山栄之丞という間夫(情人)がいる。身請けの話を受けないのはそのため、だ――と。
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