おとうと
「俺のこと、好きになってよ。」
静加が言うと、
「もう好きだよ。」
と、隣で寝そべったまま煙草を吸っている黎一が返す。いつものやり取りだった。いつもの。ただ、ベッドの中でしか、静加はこの言葉を口にできたためしがない。
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「もう好きだよ。」
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