売女の息子
髪を染める。そのたびに俺は、母親のことを思い出す。彼女はいつも、派手な髪色に染めたがっていたのだけれど、それができなくて黒い髪をしていた。職業上の理由だ。あのひとは、売春で俺を養ってくれた。客商売だから、顧客の趣味に合わせて外見を保たなくてはいけなくて、急に派手な金髪にするわけにもいかなかったのだ。同じ理由で、派手なネイルもできなかった。いつも薄いピンク色のマニキュアで爪を染めていた。
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売春を職業にしている人は、好きで売春しているのだと思っています。他に方法がないのではなく、他の方法を探す気がないのだ、という意味で。
私は幸せになることをあきらめている人が好きなので、美里さんのおはなしが好きなのだと思うし、そういう人の選びがちな生業として、売春が多いのも分かります。たぶんみんな、幸せにならなくても良いと思っているのだろうし、不幸せな人も、意外といないですよね。
そう思うのですが、「たまに幸せになりたい、とか思ってみない?」と、特に若い子のはなしだと思うのですよ。朱音くんとか気の持ち様で、ちゃんと幸せになれると思うんだけどなあ。
毎日ドキドキしています。展開、楽しみにしています。
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