ふしあわせな魔女と悪魔の証明
死んだら終わり、そのはずだった。
だが親にも社会にも見捨てられ、不幸に死にゆくだけだったはずの彼女に、幸運の女神ではなく、悪魔が微笑みかける。
「幸せになりたい、それがあんたの願いだね」
「ここで会ったのもなにかの縁だ。あんたの願いを叶えてあげよう」
果たして不幸な女は、悪魔の甘言にのり代償を差し出す。求めたのは幸せ。差し出したのは強欲の種。受け取ったのは二度目の人生。
──時は代わり、世界は代わり、語り手は代わり、ステラルクスという小さな島国へ舞台をうつす。
魔女の加護を持つ島では、願いを叶えてもらうため、魔女のもとへ百夜通う不思議な儀式があった。不老不死を求める王の命令により、それに挑むのは若き近衛師団の兵士だ。
百夜の中で、堅物な兵士と人間嫌いの魔女は絆を紡いでいく。たとえそれが、悪魔に用意された、薄っぺらい仮初の幸せだとしても。
だが親にも社会にも見捨てられ、不幸に死にゆくだけだったはずの彼女に、幸運の女神ではなく、悪魔が微笑みかける。
「幸せになりたい、それがあんたの願いだね」
「ここで会ったのもなにかの縁だ。あんたの願いを叶えてあげよう」
果たして不幸な女は、悪魔の甘言にのり代償を差し出す。求めたのは幸せ。差し出したのは強欲の種。受け取ったのは二度目の人生。
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