なにを言っている。『恥ずかしい』のだろう?

近頃、娘を見る義息の目がやけに反抗的だとは思っていた。

思春期の男子で、血の繋がらない姉に対する反発や反抗かとも考えていたが……複数の子息達と一緒にとある令嬢に侍っている、との報告を受けた。

その侍っている令息達、の中には娘の婚約者もいるようで――――頭が痛い。

義息と話し合いをせねばと思っていた矢先のことだった。

娘から相談を受けた。例の令嬢に侍る婚約者達に公衆の面前で罵られた、と。よくよく話を聞くと、もう駄目だと思った。

全く、あの婚約者(馬鹿)は一体なにを考えているのだ?

娘と彼との婚約は、彼が傍系王族であるが故に結ばれた……王命で成った婚約。そうでなければ、誰が一人娘を他家へ嫁がせたいと思うものか。

無論、一人娘なのでと断った。すると、傍系とは言え、王族の血を絶やさぬため、我が国の貴族なれば協力せよ、と。半ば強引に、娘を嫁に出すことを約束させられた。

娘の婚約者の家は傍系王族のクセに、ここ数十年段々と斜陽気味のようで……それなりに蓄えのある我が家が、彼の家を立て直せ、と暗に命令されたというワケだ。

なので、娘と彼との婚約は、我が家としては全く歓迎していないのだが――――

どうやら彼の方は、そのことを全く理解していないようだな。

破談にするのに、好都合ではあるが。

そしてわたしは、養子として引き取った義息を呼び出すことにした。

設定はふわっと。

【だって、『恥ずかしい』のでしょう?】の続きっぽい話。一応、あっちを読んでなくても大丈夫なはず。
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