人間なんて単なる養分だと見下している傲慢なサキュバスのお姫様が、ただの人間に恋するまでと恋したあと
人間のことを見下している傲慢なサキュバスのお姫様──リリアーナは、ちょっとしたミスを犯し、投獄されることになってしまった。しかし彼女は、慌てない。見張り役として派遣された男を誘惑すれば簡単に逃げられると、そう高を括っていた。
しかし、その男は普通ではなかった。どれだけ誘惑しても通じない。身体を触らせても、甘い言葉を囁いても、顔色一つ変えない。男は人形よりも色のない目で、言った。
「俺の名前は、アスベル・カーン。ヴァレオン王国騎士団第三師団長にして、お前の監視と警護を命じられた騎士。そして俺は──インポだ」
告げられた衝撃の事実。それでも彼女は、自分の誘惑が通じない存在を認めることができず、必死になって男を誘惑し続ける。しかし、気づくとどうしてか、彼女の方がアスベルに特別な感情を抱くようになっていた。
これは「このあたしが、ただの人間を好きになるわけないでしょ?」が「な、なんなのよ、この気持ち……」になって「貴方のことが好きです」になるまでの話と、なったあとの話。
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